「GIMP」可視部分をレイヤーにして現在の見え方を統合したい【T】
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可視部分をレイヤーに作成する手順
キャンバスに表示されている内容をそのままコピーして、新しいレイヤーとして一番上に追加する方法です。
レイヤーダイアログ上で右クリックするか、上部メニューの「レイヤー」を開きます。
リストの中から「可視部分をレイヤーに」を選択します。
レイヤー一覧の一番上に、現在の表示内容が統合された新しいレイヤーが作成されます。
アイデアとして、この操作を行う前に非表示にしているレイヤーの内容は統合されません。
不要なガイドや下書きレイヤーがある場合は、あらかじめ非表示にしてから実行するのがコツです。
元のレイヤーを残すメリットと活用法
通常の「下のレイヤーと統合」や「画像の統合」とは異なり、編集の履歴を保持できる点が最大の特徴です。
編集のバックアップ:元のレイヤー群をグループ化して隠しておけば、いつでも過去の状態に戻せます。
部分的なフィルター加工:統合したレイヤーに対してのみ色調補正やぼかしをかけることで、複雑な合成を維持したまま仕上げが行えます。
スマートな管理:レイヤーが増えすぎて動作が重くなった際、一度可視部分を抽出してから不要なレイヤーを整理する目安にできます。
注意点として、可視部分をレイヤーにした後は、その新しいレイヤーが最前面にあるため、下のレイヤーを編集しても画面には反映されなくなります。
下のレイヤーを再度いじりたいときは、統合したレイヤーを非表示にするか削除してください。
フィルターや合成モードの固定
複数のレイヤーにまたがる複雑な合成結果を、1つの画像データとして固定する手順です。
重ね合わせ(乗算やスクリーンなど)が正しく反映されているか確認します。
「可視部分をレイヤーに」を実行します。
作成された新しいレイヤーのモードが「標準」になっていることを確認します。
アイデアとして、影や光のエフェクトを多用したイラストでは、この機能で一度状態を固定してから、さらにその上から加筆することで、計算が複雑になりすぎるのを防ぐことができます。
画像全体の統合との使い分け
プロジェクトの段階に応じて、適切な統合方法を選択するための基準です。
作業途中のチェック:既存レイヤーを残せる「可視部分をレイヤーに」を使用します。
最終的な書き出し準備:すべてのレイヤーを1つにまとめる「画像の統合」を使用します。
特定パーツの整理:隣り合うレイヤー同士をくっつける「下のレイヤーと統合」を使用します。
注意点として、「画像の統合」を実行してしまうと透明な背景が背景色(白など)で塗りつぶされることがありますが、「可視部分をレイヤーに」であれば、透過状態を維持したまま新しいレイヤーを作ることが可能です。
