「Cubase」書き出した曲をMP3やWAV形式でパソコンに保存したい【T】
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書き出し範囲を左右のロケーターで指定する方法
「Cubase」から音声を書き出す前に、まず「曲のどこからどこまでをファイルにするか」という範囲を決める必要があります。
これにはプロジェクト上部にある「左右のロケーター」を使用します。
この範囲指定が正しく行われていないと、曲の途中で切れてしまったり、逆に末尾に長い空白ができてしまったりするため、慎重な設定が求められます。
プロジェクトウィンドウ上部のルーラー(時間軸)で、曲の開始位置に左ロケーター、終了位置に右ロケーターをドラッグして合わせます。
ロケーターに囲まれた範囲が青色(または指定の色)でハイライトされていることを確認してください。
終了位置は、リバーブの余韻が完全に消える数秒後まで含めて設定しておくのが美しく仕上げるコツです。
アドバイスとして、ショートカットキーを活用すると範囲指定がスムーズになります。
曲のイベントを全選択した状態でキーボードの「P」キーを押すと、選択範囲に合わせてロケーターが一瞬で移動するため、書き出しミスを防ぎつつ素早く準備を整えることができるようになります。
オーディオミックスダウン設定で形式を選ぶ手順
範囲が決まったら、いよいよ書き出しの設定画面を開きます。
ここで、高音質な「WAV」形式にするか、ファイルサイズが軽く共有に便利な「MP3」形式にするかを選択します。
用途に応じてビットレートやサンプリングレートを適切に設定することが、音質を維持したまま保存するためのポイントです。
「ファイル」メニューから「書き出し」を選び、「オーディオミックスダウン」をクリックします。
ファイル形式のドロップダウンメニューから「Wave File」または「MPEG-1 Layer 3 (MP3)」を選択してください。
ファイル名を入力し、保存先のフォルダを指定してから、右下の「オーディオミックスダウンを実行」ボタンを押します。
注意点として、WAV形式で書き出す場合は「サンプリングレート」と「ビット解像度」をプロジェクトの設定と合わせるのが基本です。
CD作成が目的であれば「44.1kHz / 16bit」にする必要がありますが、現在の制作環境がより高音質な設定であれば、そのままの数値で書き出してマスターデータを保管しておくことをおすすめします。
保存したファイルの用途別使い分けと確認の効果
無事に書き出しが完了すると、指定したフォルダに音声ファイルが生成されます。
完成したファイルを客観的に聴き直すことで、制作中には気づかなかったバランスの崩れやノイズに気づくことができるというメリットがあります。
また、異なる形式で保存しておくことで、チェック作業や共有がより円滑に進むようになります。
書き出したファイルを「Cubase」以外の再生ソフト(iTunesやWindows Media Playerなど)で開き、最後まで正しく再生されるかチェックします。
自分のスマホへ転送したり、車の中やスピーカーの異なる環境で聴き比べたりして、音の鳴り方を確認してください。
修正が必要な場合は「Cubase」に戻って調整し、再度同じ手順でミックスダウンを繰り返してブラッシュアップします。
アドバイスとして、複数の形式(WAVとMP3など)を同時に書き出したい場合は、上位グレードに搭載されている「書き出しキュー」機能を使うと非常に便利です。
一度の設定で複数のファイルを連続して生成できるため、納品用と確認用を一度に用意でき、書き出し待ちの時間を大幅に短縮して効率的に作業を終えられるはずです。
