「Cubase」トラックのプリセットを保存して別の曲でも使い回したい【T】

「Cubase」で完璧に調整できたボーカルのエフェクトチェーンや、お気に入りのシンセ音源の設定を、新しい曲を作るたびに一からやり直して時間を浪費してしまった経験はありませんか?


毎回同じプラグインを読み込み、同じ数値を入力する作業は、クリエイティブな勢いを削いでしまうだけでなく、自分の「シグネチャーサウンド」を一貫して維持することを難しくさせるかもしれません。

標準の「トラックプリセット」機能を使いこなし、自分専用の音作り設定をライブラリ化して保存しておくことで、どんなプロジェクトからでも瞬時にお気に入りの音を呼び出し、制作のスピードを劇的に高めるためのヒントになるはずです。

トラックプリセットを保存して設定をストックする方法

トラックプリセットは、インサートエフェクト、EQ設定、さらにはインストゥルメントの音色まで、そのトラックに関する主要な設定を一つのファイルとして保存できる機能です。

これを行うことで、苦労して作り上げた「最高の音」を資産として蓄積し、いつでも再利用できるようになります。

  • 設定が完了したトラックを右クリックし、「トラックプリセットの保存」を選択します。

  • プリセット名を入力する画面が表示されるので、後で探しやすい名前(例:「Power_Vocal_2026」など)を付けます。

  • 必要に応じて属性(カテゴリーや特性)タグを設定し、「OK」を押して保存してください。

アドバイスとして、オーディオトラックだけでなく、インストゥルメントトラックやMIDIトラックも同様に保存可能です。

例えば、複数のプラグインを重ねて作った複雑な音色も、この機能を使えば一瞬で保存・復元ができるため、音作りの試行錯誤を無駄にすることがなくなります。


保存したプリセットを別のプロジェクトで呼び出す手順

保存した設定は、MediaBayと連動した「プリセットの読み込み」画面から簡単に呼び出すことができます。

新しい曲でトラックを作成する際、最初からプリセットを指定して立ち上げることが可能で、設定済みのフェーダーやエフェクトが並んだ状態で作業を開始できるというメリットがあります。

  1. 新しいトラックを追加する際、または既存のトラックを右クリックして「トラックプリセットの読み込み」を選択します。

  2. 検索ウィンドウが表示されるので、自分で付けた名前やタグを使って目的のプリセットを探してください。

  3. プリセットをダブルクリックすると、保存時の設定がそのまま現在のトラックに反映されます。

注意点として、プリセットに含まれるプラグインが別のパソコンにインストールされていない場合は、その部分だけが「未割り当て」として読み飛ばされてしまいます。

環境を移行する際は、使用しているプラグインの構成も揃えておくことが、プリセットを完璧に再現するためのポイントです。


定番の設定をテンプレート化して制作を加速させる効果

トラックプリセットを活用する最大のメリットは、自分の得意な手法をシステム化できる点にあります。

よく使う設定をすぐに呼び出せる状態にしておくことで、技術的な操作に頭を使う時間を減らし、メロディやアレンジといった音楽的な核心部分にエネルギーを集中させることができるようになります。

  • 「キック用」「スネア用」「リードシンセ用」など、自分なりの定番プリセットを増やしていきます。

  • 制作の初期段階でプリセットを次々と読み込むことで、短時間で楽曲の骨組みを完成させてください。

  • 複数のトラックをまとめたマルチプリセットも活用し、ドラムキット全体のルーティングを一撃で再現します。

アドバイスとして、プリセットはMediaBayでプレビュー(試聴)しながら選ぶこともできるため、膨大なライブラリの中から今の曲に合う設定を直感的に探せます。

こうした管理術を積み重ねることで、過去の自分の努力が今の制作を助けてくれるようになり、結果として作品の量産と質の向上を同時に叶えられるはずです。


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