「KRITA」変形マスクで元の絵を保ったまま形を変えたい【U】
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非破壊編集で試行錯誤の幅を広げたい
「KRITA」の変形マスクは、特定のレイヤーに対して「どのように形を変えるか」という命令だけを別レイヤーとして持たせる機能です。
この機能を使うことで、元の絵を一切汚さずに位置・サイズ・パースの調整を繰り返せるようになり、納得がいくまでデザインを追求できる結果が期待できます。
具体的には以下の内容が実現可能です。
描いた服の模様を、キャラクターの体の曲線に合わせて後から立体的に歪ませる。
配置したロゴやテクスチャの角度を、元の画質を落とさずに何度でも微調整する。
注意点として、変形マスクを多用しすぎると画面の描画更新に負荷がかかる場合があるため、動作を確認しながら進めることが望ましいでしょう。
変形マスクを追加して形をコントロールしたい
「KRITA」では、レイヤーに対して特殊な効果を与える「マスク」の一つとして、変形専用の階層を作成できます。
基本的な設定手順を整えることで、元のレイヤーを保護したまま自由自在な変形が可能になります。
以下の手順で操作を行います。
変形させたいレイヤーを右クリックし、「追加」メニューから「変形マスク」を選択する。
作成された「変形マスク」が選択されている状態で、ツールボックスの「変形ツール」をクリックする。
キャンバス上でドラッグや回転を行い、好みの形に変形させてから「適用」または他のツールに切り替える。
アドバイスとして、変形マスクの横にある「目のアイコン」を閉じれば、いつでも瞬時に元の形を確認したり戻したりできるため解決に役立つ可能性があります。
複数の変形や高度な歪みを使い分けたい
一つのレイヤーに対して複数の変形マスクを重ねたり、メッシュ変形などの複雑なモードを組み合わせたりすることで、より高度な表現が可能になります。
状況に合わせたマスクの使い分けを覚えることで、作画の柔軟性が格段に上がる可能性があるため、以下の項目をチェックします。
メッシュ変形やボーン変形をマスクで適用したい
拡大縮小だけでなく、布のしわに沿った複雑な歪みも変形マスク上で安全に行うことができます。
以下の手順で確認します。
「変形マスク」を選択した状態で、ツールオプションの「変形モード」から「メッシュ」や「ラップ」を選択する。
画面に表示される格子状の点を動かし、元の絵をキャンバスに馴染ませるように歪ませる。
修正が終わった後も、変形マスクを選択し直せばいつでも格子の位置を再調整できることを確認する。
変形の結果を確定させてレイヤーを統合したい
デザインが完全に決まり、データを軽くしたい場合は、マスクの効果を通常のレイヤーへ統合することで解決に近づける可能性があります。
以下の手順で操作を行います。
変形マスクとその親レイヤーを選択し、右クリックから「下のレイヤーと統合」を選択する。
または、レイヤーを右クリックして「平坦化」を選び、変形後の状態で一つのラスターレイヤーにまとめる。
統合後は元の形に戻せなくなるため、必要に応じて統合前のファイルを別名で保存しておく。
アドバイスとして、変形マスクは「ペイントレイヤー」だけでなく「グループレイヤー」全体にかけることもできるため、複数のパーツを一気に歪ませたい時にも解決に役立つ可能性があります。
自由な変形をマスターした後の効果
元の絵を壊さずに形を変えられるようになると、失敗を恐れずに大胆な構図変更やパーツの調整ができるようになり、作品の完成度が底上げされる期待が持てます。
「KRITA」の変形マスクをワークフローに取り入れることは、修正の手間を最小限に抑え、クリエイティブな試行錯誤に時間を割くための大きな支えとなるでしょう。
具体的には以下の利点があります。
何度変形を繰り返しても元の画質が維持されるため、画像の劣化によるボヤけを防げるようになる。
「やっぱりさっきの形の方が良かった」という状況に即座に対応でき、精神的なストレスが軽減される。
複雑なパースに合わせたテクスチャの貼り付けなどが、後からの調整を含めて非常にスムーズになる。
注意点として、変形マスクがかかった状態のレイヤーに直接描き込むことはできないため、加筆したい場合は親レイヤーを選択して作業することをおすすめします。
