「Cubase」マスタリング時にリミッターをかけて音圧を上げたい【T】

「Cubase」でミックスを終えた楽曲を書き出して聴いてみると、市販の音源に比べてどうしても音が細く、迫力が物足りないと感じることはありませんか?


無理にフェーダーを上げすぎると音が割れてしまい、かといってそのままでは音量が小さすぎて、リスナーに本来の楽曲の魅力が伝わりきらないのは非常に惜しいことです。

デジタル上の限界値を超えないように制御しながら、楽曲全体の密度を高めて力強い響きを実現する助けになるかもしれないリミッターの活用法を紹介します。

ステレオアウトの最終段にリミッターを挿入する

「Cubase」で音圧を調整する際は、すべての音が集まるステレオアウト(Master)チャンネルにリミッターをインサートします。

リミッターは、設定した上限値(シーリング)を超えないように音を抑え込む役割を持っており、これによって音が割れるのを防ぎながら全体の音量をぐっと引き上げることが可能になります。

マスタリングの最終段階でこの処理を施すことで、プロのような安定感のある音像を手に入れることができます。

  • ミックスコンソールを開き、Stereo Outのインサートスロットを選択します

  • Dynamicsカテゴリーの中から、標準搭載のLimiterやMaximizerを呼び出します

  • Output(シーリング)を-0.1dBから-0.3dB程度に設定して音割れを防止します

  • InputやGainのノブをゆっくりと回し、全体の音圧が上がるのを確認します

注意点として、音圧を上げたい一心でリミッターを強くかけすぎると、音の強弱(ダイナミクス)が失われてしまい、平坦で聞き疲れするサウンドになってしまうことがあります。

リダクションメーターが常に大きく振れているような状態は避け、楽曲の躍動感が損なわれていないかを耳で確かめながら、最適なバランスを探ることが納得のいく仕上がりへのポイントです。


ラウドネスメーターで客観的な音量を把握する

耳の感覚だけに頼らず、客観的な数値で音圧を管理することも「Cubase」でのマスタリングには欠かせません。

標準で搭載されているラウドネスメーターを使用すれば、ストリーミングサービスなどで推奨される音量基準に適合しているかを視覚的に判断できます。

これにより、公開した後に「自分の曲だけ極端に音が小さい」といった失敗を未然に防ぎ、適切な音圧での配信が可能になります。

  • 右ゾーンの「メーター」タブからラウドネスメーターを表示させます

  • 楽曲の最も盛り上がる部分を再生し、LUFS(統合ラウドネス)の値を確認します

  • ターゲットとする配信プラットフォームの基準値に合わせてゲインを微調整します

  • リミッターのリリース設定などを調整し、自然な音の余韻を保つようにします

アドバイスとして、リミッターをかける前にイコライザーで不要な低域を少しカットしておくと、リミッターの挙動が安定し、よりクリアに音圧を稼げるようになります。

低音のエネルギーはリミッターを早く反応させてしまう原因になるため、事前の整理を行うことで、歪みの少ない澄んだパワフルなマスタリングを完成させることができるようになるでしょう。


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