「Cubase」マイクの録音時にレイテンシー(音の遅延)を抑えたい【T】
オーディオ設定のバッファサイズを調整する
「Cubase」における音の遅延の主な原因は、パソコンが音を処理するために一時的に溜め込む「バッファサイズ」の数値にあります。
この数値を小さく設定すればするほど、音の変換にかかる時間が短縮され、耳に届くまでの遅延を劇的に減らすことが可能です。
レコーディングのときだけ一時的に設定を追い込むことで、ストレスのない録音環境を構築できるようになります。
スタジオメニューからスタジオ設定を選択してデバイスの設定画面を開きます
使用しているオーディオインターフェースのコントロールパネルを表示させます
バッファサイズ(Buffer Size)の数値を128や64などの小さな値に変更します
入力レイテンシーの項目を確認し、10ms以下を目安に数値を追い込みます
注意点として、バッファサイズを極端に小さくしすぎると、パソコンのCPUに大きな負荷がかかり、「プチプチ」というノイズが発生したり、動作が不安定になったりすることがあります。
録音するトラック数や使用しているエフェクトの量に合わせて、ノイズが出ない限界の数値を見極めることが、スムーズなレコーディングを継続するためのポイントです。
ダイレクトモニタリング機能を有効にする
パソコンの処理を介さずに、オーディオインターフェースに入力された音をそのままヘッドホンへ戻す「ダイレクトモニタリング」も非常に有効な解決策です。
これを利用すれば、ソフトウェア側の設定に関わらず遅延ゼロ(レイテンシーなし)で自分の声を確認できるため、最も確実な遅延対策となります。
「Cubase」側とハードウェア側の連携を正しく設定することで、録音時の違和感を完全に解消できます。
スタジオ設定内のオーディオ系項目にあるダイレクトモニタリングにチェックを入れます
オーディオインターフェース側がこの機能に対応しているかを確認します
Cubaseのトラック上にあるモニタリングボタン(スピーカーアイコン)をオンにします
録音中だけパソコンを通した音ではなく、直接の入力音を聴くように設定します
アドバイスとして、録音中にどうしてもエフェクト(リバーブなど)をかけながら歌いたい場合は、バッファサイズを調整する手法を選んでください。
ダイレクトモニタリングは遅延がありませんが、基本的には「加工前の生音」を聴くことになるため、自分のモチベーションが上がる方の手法を使い分けることで、より良いテイクを残せるようになるでしょう。
