「KRITA」スキャンした線画を抽出して透明にしたい【T】

「KRITA」では、紙に描いたアナログのイラストをスキャンしたり、スマホで撮影して取り込んだりした画像から、背景の白を飛ばして「線画だけ」を取り出すことができます。


この作業を行うことで、線の下にレイヤーを作ってデジタルで色を塗ることが可能になります。

最も一般的で仕上がりが綺麗な「輝度を透明度に変換」する方法を中心に解説します。

輝度を透明度に変換する(おすすめの方法)

この方法は、画像の「明るい部分(白)」を「透明」に置き換える手法です。線画そのものを透明なレイヤーとして扱えるようになります。

  1. 画像の読み込み: 線画の画像をKritaで開きます。

  2. レベル補正で線をくっきりさせる: メニューの [フィルター] > [調整] > [レベル補正] を選びます。ヒストグラムの下にあるスライダーを調整し、白をより白く、黒をより黒くしてコントラストを強めると、抽出後の線が綺麗になります。

  3. 変換を実行する: メニューの [編集] > [輝度を透明度に変換] を選択します。

  4. 確認: 背景の白が消え、チェッカーフラッグ模様(透明)になれば成功です。


レイヤーの「乗算」モードを活用する

「変換する手間を省きたい」「とりあえず色を塗りたい」という場合は、レイヤーの合成モードを変えるだけでも対応可能です。

  • 設定方法: 線画レイヤーを選択し、レイヤードッカーの上部にあるドロップダウン(通常は「通常」)を 「乗算」 に変更します。

  • 仕組み: 乗算モードにすると、そのレイヤーの白い部分は下のレイヤーに影響を与えず、暗い部分(線)だけが重なって見えます。

  • 注意点: この方法では線画レイヤー自体に白が残っているため、線画より「上」のレイヤーに色を塗ることはできません。必ず線画レイヤーの「下」に塗り用レイヤーを配置しましょう。


AIプラグインによる抽出

最新の環境では「Krita AI Diffusion」などの外部プラグインを利用して、ラフ画から清書された線画をAIで再生成する方法もあります。

ただし、これには別途インストールやPCのスペックが必要になるため、まずは標準機能の「輝度を透明度に変換」から試してみるのが手軽です。


線画抽出後のポイント

抽出した線画が細すぎたり、色が薄かったりする場合は、線画レイヤーを複製(Ctrl + J)して重ねると、線に厚みが出てはっきりします。

納得のいく濃さになったらレイヤーを統合して整理しましょう。


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