「KRITA」画像補完ツールで不要なものを綺麗に消したい【T】

「KRITA」で写真やイラストを編集している際、画面内の特定のオブジェクトを「なかったこと」にしたい場合があります。


「画像補完ツール(スマートパッチツール)」は、消したい部分をなぞるだけで、周囲にある既存のパターンをAIのように解析し、シームレスに埋めてくれる非常に強力な機能です。

クローンブラシよりも手軽で、より「賢い」消しゴムのような感覚で使用できます。

画像補完ツールの基本的な使いかた

このツールは、消したい対象を選択して塗りつぶすだけのシンプルな操作で完了します。

  1. 消したい範囲を選ぶ: ツールボックスから画像補完ツールを選択し、取り除きたいオブジェクトの上をドラッグして塗りつぶします。

  2. 自動補完: ドラッグを離すと、周囲の背景と馴染むように自動的に領域が埋められます。

電柱や背景の通行人、あるいはイラスト内の不要な描き込みなどを、背景の質感(空のグラデーションや壁の模様など)を維持したまま消し去ることができます。


ツールオプションで仕上がりを調整する

補完の結果がうまくいかない場合は、ツールオプションの数値を調整することで精度を高められます。

  • 精度: アルゴリズムがどれだけ詳しく計算を行うか(サンプル数)を決めます。

    • 低い精度: 計算が速く、動作が軽快です。

    • 高い精度: 計算量は増えますが、より正確で自然な結果が得られやすくなります。

  • 画像補完の半径: 補完に使用する「周囲のパターン」をどのくらいのサイズで取得するかを決めます。

    • 小さい半径: 細かい枝葉や草むらなど、小さな模様が密集している場所に適しています。

    • 大きい半径: 広い壁や大きな雲など、ざっくりとした模様をそのまま再利用したい場合に適しています。


クローンブラシとの使い分け

画像補完ツールは非常に強力ですが、複雑な構造を持つ場所(建物の角や規則的な幾何学模様など)では、手動の「クローンブラシ」と組み合わせるのがコツです。

  • スマートパッチ: 広い範囲や、ランダムな質感の背景(自然物など)を消すのに最適。

  • クローンブラシ: 消失点に沿ったラインなど、特定の場所から正確にコピーして補正したい場合に活用。

まずは画像補完ツールでざっくりと消し、残った違和感をブラシで整えるという流れが最も効率的です。


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