「KRITA」ブラシに手ブレ補正の設定ができるのか

最近のイラスト制作アプリケーションの多くは、手ブレ補正と言う便利な機能がありますが、「KRITA」でも、手ブレ補正の設定ができるのでしょうか。


手ブレ補正とは、ブラシやペンで線を引く時に、僅かな手ブレもキレイにしてくれる優秀な機能ですが、人によっては嫌う方もいるかもしれませんね。

さて、そもそも「KRITA」には、手ブレ補正があるのか。そこから見ていかねばなりません。


KRITAのブラシの手ブレ補正設定を探す

結論を言うと、「手ブレ補正」は「ツールオプション」というウィンドウで表示されます。


しかし、この「ツールオプション」では、ブラシツールを選択した状態でないと、「手ブレ補正」の設定が行えないので、注意してください。


手ブレ補正の設定を表示させる

「ツールオプション」に「手ぶれ補正」の設定を表示させるには、「ツールボックス」内にある「フリーハンドブラシツール」を選択する必要があります。


「フリーハンドブラシツール」を選択した状態で、「ツールオプション」を表示すると、下の画像のように、「手ブレ補正」のプルダウンメニューが表示されています。


特に何も設定いなければ、「手ブレ補正」は「なし」の状態になっており、プルダウンをクリックすると、「なし」の他に「基本」「重み付け」「スタビライザー」と表示されます。


「手ブレ補正」を行う場合は、上のメニューから「スタビライザー」を選択します。


手ブレ補正の設定を変更する

「ツールオプション」で「スタビライザー」を選択すると、下の画像のように、設定が表示されます。

「Distance」と「遅延」に数値を入力することで、補正を調整することができます。


「Distance」と「遅延」の数値が低いと補正は弱まり。数値が高いと補正が強まります。
また、補正値が高いと、ブラシの描画が遅れて表示されるので、適度な数値を選択するようにしましょう。


「Distance」の設定値について

最大で「1000」まで上げることができますが、オススメできる数値ではありません。個人的には、「1~50」までの間で調整するのがオススメです。


「遅延」の設定値について

最大で「500px」まで上げることができますが、こちらもオススメできる数値ではありません。個人的には、「1~50px」までの間で調整するのがオススメですが、50pxでも若干動きが重いと感じるかもしれませんので、お好みで調整をしてください。

オススメの数値は、個人的に我慢できるレベルで記載しましたが、必ずしも設定する必要があるわけではないので、手ブレ補正をしたいと思ったら、参考にしてもらえればと思います。


「最後まで描画」について

「最後まで描画」は、「遅延」の横にあるチェックを外すと有効になります。
初期状態では、グレーアウトされ、変更することができません。

個人的には、この設定の必要な場面が見当たらず、特に設定を変更する必要はないと感じていますが、設定を変更する際に、試しに変更し、ドローイングしやすいようであれば、「最後まで描画」の設定を変更してみるのも良いでしょう。


「各センサーからの数値を安定化する」について

初期設定では、チェックが入っていますが、こちらは入れたままが良いでしょう。
チェックを外しても、特に困ったということがないのですが、「安定化する」と言う言葉あるので、安定するのであれば、外す必要性はないと思います。

ただ、設定をしていく中で、必要であれば、試しにチェックを外すなどを行い、ドローイングを試すのはアリだと思います。


KRITAの手ブレ補正を触ってみて、個人的には、「Distance」「遅延」の2つの数値を変更するだけで、十分だと感じました。

オススメの数値も記載しましたが、数値を低くしてもドローイングに若干もたつきがあるように感じられたら、無理に設定を変更する必要はないと思いますので、気になるようであれば試してみはいかがでしょうか。



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