「Cubase」MIDIモディファイアーでランダムな変化を加えて人間味を出したい【T】

「Cubase」でドラムやピアノを打ち込んでいるとき、完璧すぎるタイミングや一定の強さが原因で、どこか無機質な「ベタ打ち感」が出てしまい悩んだ経験はありませんか?


一つ一つのノートの強さや位置を手作業でずらしていくのは膨大な時間がかかりますし、やりすぎると逆にリズムが崩れてしまい、制作のモチベーションを削いでしまうかもしれません。

「MIDIモディファイアー」という機能を活用して、元のデータを壊さずにリアルタイムでランダムな変化を与える手法を取り入れることで、打ち込み特有の硬さを取り除き、楽曲全体に自然な躍動感を与えるためのヒントになるはずです。

MIDIモディファイアーの基本設定と表示方法

MIDIモディファイアーは、MIDIトラックやインストゥルメントトラックの「インスペクター」内にある標準機能です。

ここでの設定は元のMIDIイベント自体を書き換えるのではなく、再生時にのみ効果を適用するため、いつでもやり直しができるという利点があります。

  • 対象となるトラックを選択し、画面左側のインスペクターにある「MIDIモディファイアー」のセクションを開きます。

  • セクション内にある「Random(ランダム)」という項目を探してください。

  • 変化を加えたいパラメーター(ベロシティやポジションなど)を選択できるスロットが用意されています。

アドバイスとして、インスペクターにモディファイアーが表示されていない場合は、セクションのヘッダーを右クリックして「MIDIモディファイアー」にチェックを入れると表示されます。

このパネル一つで、複雑なプログラミングなしに音の表情を変えられるのが大きな魅力です。


ベロシティとポジションに揺らぎを与える手順

人間らしさを出すために最も効果的なのは、音の強弱(ベロシティ)と、発音のタイミング(ポジション)にわずかなランダム性を加えることです。

これにより、機械的な正確さが和らぎ、演奏者の「揺れ」を再現できます。

  1. ランダム項目の1つ目のドロップダウンから「ベロシティ」を選択し、右側の数値入力欄に変化の幅(例:-5から+5など)を入力します。

  2. 2つ目の項目で「ポジション」を選択し、同様に極めて小さい数値(例:-2から+2など)を設定します。

  3. 再生しながら音を聴き、違和感がない程度に数値の幅を微調整してください。

注意点として、数値を大きくしすぎるとリズムがバラバラになり、アンサンブルが崩れてしまいます。

あくまで「耳でははっきりと分からないけれど、聴感上の印象が柔らかくなる」程度の小さな値を設定するのが、上品な人間味を出すためのポイントです。


リアルタイム処理とデータ確定の使い分け

MIDIモディファイアーの最大の特徴は、非破壊で処理が行われる点ですが、必要に応じてこのランダムな変化を実際のMIDIノートとして確定させることもできます。

これにより、特定のテイクの揺らぎが気に入った場合に、その状態を固定して保存できるというメリットが得られます。

  • 変化を固定したい場合は、メニューの「MIDI」から「インプレイスレンダリング」または「トラックのMIDI内容を書き換え」を実行します。

  • すると、モディファイアーでかかっていたランダムな数値が、実際のノートのベロシティや位置に反映されます。

  • 確定後はインスペクターのモディファイアー設定をオフにすることで、二重に効果がかかるのを防げます。

アドバイスとして、基本的には非破壊のまま作業を進め、プロジェクトの最終段階で「このノリを固定したい」と思ったときだけ確定させるワークフローがおすすめです。

この機能を使いこなせば、ステップ入力で作った完璧なフレーズにも、一瞬でライブ感のある魂を吹き込むことができるようになるはずです。


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