「Cubase」ボーカルのピッチをVariAudioで自然に補正したい【T】
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サンプルエディターでVariAudioを有効にする
「Cubase」の上位グレードに搭載されているVariAudioは、オーディオデータを解析してピアノロールのような形式で音程を可視化できる強力なツールです。
波形をダブルクリックしてエディターを開き、専用のセグメントを表示させることで、まるでMIDIデータを扱うように直感的にマウスで音の高さを動かすことが可能になります。
これにより、録り直しが難しい状況でも、後から納得のいくピッチへと追い込むことができます。
プロジェクトウィンドウ上のボーカルイベントをダブルクリックして開きます
エディター左側のインスペクターからVariAudioタブをクリックして展開します
「編集を有効にする」アイコンを選択し、オーディオの解析を実行させます
画面上に表示された音程ごとのブロック(セグメント)を確認します
注意点として、解析が正しく行われないと、一つの言葉が複数のセグメントに分かれたり、逆に繋がってしまったりすることがあります。
そのまま補正を行うと不自然なケロケロボイスのような質感になってしまうため、まずはセグメントの切れ目を手動で修正し、正しく音節が分かれている状態を作ることが、自然な仕上がりを実現するためのポイントです。
ピッチのクオンタイズとカーブの微調整
音程を移動させるだけでなく、音の「揺れ」や「ズレ」をどの程度真っ直ぐにするかを調整することも重要です。
ピッチクオンタイズ機能を使えば、指定したスケールに沿って音を中央へ吸い付かせることができますが、やりすぎると人間味のない不自然な響きになってしまいます。
ビブラートやしゃくりのニュアンスを残しながら、外れている部分だけを補正するバランス感覚が、高品質なエディットには欠かせません。
修正したいセグメントを選択し、ピッチクオンタイズのスライダーを動かします
音程のフラつきが気になる場合は、ピッチの平坦化を使って波形を整えます
ノートの端にあるスマートコントロールを操作して、隣の音との繋がりを滑らかにします
試聴を繰り返しながら、補正した形跡が分からない程度に値を留めます
アドバイスとして、ピッチ補正と同時に「ワープ機能」を使ってリズムのヨレも一緒に整えておくと、バックトラックとの馴染みが劇的に良くなります。
音程とタイミングの両方をVariAudio内で一元管理することで、ボーカルの存在感を際立たせ、楽曲全体の完成度を一気に引き上げることができるようになるでしょう。
