「Inkscape」画像の解像度を変更して書き出したい【U】
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ベクターデータと書き出し時の密度
「Inkscape」内のデータは拡大しても劣化しない性質を持っていますが、「PNG」などの画像に変換する際には密度の設定が必要になります。
この設定を誤ると、画面上では綺麗に見えていても、実際に保存された画像が想定より小さくなったり細部が潰れたりする原因となる傾向にあります。
具体的には以下の状況が挙げられます。
印刷用として「300dpi」以上の高解像度データを作成する。
Webサイト掲載用に「96dpi」の標準的な画像として保存する。
特定のピクセルサイズに収まるように細かく数値を指定する。
アドバイスとして、用途が未定の場合は少し高めの数値で書き出しておくと、後から縮小しても品質を維持しやすいかもしれません。
パネル上での数値の書き換え
右側のパネルにある「エクスポート」機能を使えば、画像の密度を示す「dpi」の値を直接書き換えて保存することが可能です。
数値を大きくするほど画像は大きく精細になり、小さくするほどデータ容量を節約できる非常に便利な調整手段となるでしょう。
以下の手順で操作を進めます。
画面右端の「エクスポート」アイコンをクリックしてパネルを開く。
書き出したい「オブジェクト」や「ページ」を選択状態にする。
パネル内にある「dpi」の入力欄に目的の数値を打ち込む。
「エクスポート」ボタンを押して保存先を指定する。
注意点として、解像度を上げすぎるとファイル容量が膨大になり、パソコンの動作が重くなる場合があるため適切な範囲に留めるのが望ましいでしょう。
寸法と密度のバランス保持
解像度を変更すると、それに応じて出力される画像の幅と高さのピクセル数も連動して変化します。
物理的な印刷サイズを保ったまま密度だけを高めたい場合は、ピクセル数ではなく「dpi」の値を優先して固定する操作が有効となるでしょう。
以下の手順で操作を進めます。
単位が「mm」や「cm」などの物理単位になっていることを確認する。
「dpi」の数値を変更し、ピクセルサイズが自動で計算されるのを待つ。
プレビュー画面で画像の仕上がり範囲にズレがないかチェックする。
「ファイル名」を確認してから保存を実行する。
アドバイスとして、ロゴなどの透過が必要な素材の場合は、保存形式が「PNG」になっていることを必ず確認しておくとよいかもしれません。
用途に応じた最適な品質の確保
解像度の管理をマスターすると、ポスターからアイコンまであらゆる媒体に対して最適な状態でデータを納品できるようになります。
ぼやけのない鮮明な画像は、作品の持つ繊細な筆致や色彩を正しく伝え、閲覧者に対してプロフェッショナルな印象を与える結果にも繋がるでしょう。
具体的には以下の効果が期待できます。
印刷した際に見出しの輪郭や細かい線がくっきりと表現される。
デバイスの画面サイズに合わせて最適な容量の画像を生成できる。
書き出し直す手間が減り、制作の最終工程をスムーズに完結できる。
注意点として、一度低解像度で書き出した画像を後からソフトで拡大しても画質は戻らないため、必ず「Inkscape」の元データから再出力することが大切かもしれません。
