「Expresii」墨の濃淡を使い分けて立体感を出したい【T】

「Expresii」は、水と墨の複雑な混ざり合いをシミュレートすることで、アナログに近い質感を表現できるソフトです。


作品に命を吹き込むためには、単一の色で塗りつぶすのではなく、墨の濃淡を戦略的に使い分けることが欠かせません。

光の当たる場所に淡い色を、影になる部分に深い色を段階的に置いていくことで、画面の中に確かな奥行きを生み出すための助けになるかもしれません。

導入として色の重なりを意識してみましょう。

墨の濃度スライダーを使いこなす

まずは基本となる墨の濃さを調整します。

一筆ごとに濃度を変えることで、手前にあるものと奥にあるものの距離感を表現することが可能です。

  • 濃度設定のスライダーを左に動かして、薄いグレー(淡墨)を作ります。

  • スライダーを右に動かし、力強い黒(濃墨)を用意します。

  • 複数の濃度を使い分けながら、対象物の形を整えていきます。

注意点として、最初から一番濃い黒を使ってしまうと、後から修正したり重ねたりすることが難しくなります。

まずは薄い色で全体の形を取り、少しずつ濃い色を足していくことで、失敗を防ぎやすくなります。


水の量で色の広がりを制御する

立体感を出すためには、色がどのように広がるかも重要です。

水分量を調節することで、色がぼやけていく「滲み」の範囲を変え、自然なグラデーションを作ることができます。

  1. 筆に含まれる水分の設定を高くして、色が大きく広がるようにします。

  2. 狭い範囲に色を留めたい場合は、水分量を絞って描画します。

  3. 画面が湿っているうちに別の濃度を隣に置き、自然に混ざり合うのを待ちます。

アドバイスとして、影になる部分の縁(ふち)をあえて少し湿らせておき、そこに濃い墨を落とすと、滑らかな陰影の変化が生まれてより立体的に見えるようになるので非常におすすめです。


乾燥機能を使った色の重なり(積墨)

一度描いた部分を乾燥させてから、その上にさらに色を重ねることで、透き通るような層(レイヤー)を作ることができます。

これは「積墨(しゃくぼく)」と呼ばれる技法で、奥行きを出すのに非常に有効です。

  • 描画した後に、乾燥ボタンやショートカットを使って紙を乾かします。

  • 乾いた色のあとに、少し濃度の異なる色を上から重ねて塗ります。

  • 下の色が透けて見える程度の濃度を保ちながら、層を積み上げます。

注意点として、一度完全に乾燥させてしまうと、その場所で後から色を混ぜて馴染ませることはできなくなります。

色の境界線をぼかしたいのか、くっきりと残したいのかを考えてから、乾燥のタイミングを決めてください。


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