「Expresii」リアルな水墨画をデジタルで描きたい【T】
![]() |
紙の質感と水の吸収率を設定する
水墨画の表情は、描く土台となる「紙」の設定によって劇的に変化します。
画面上の設定メニューから、紙のテクスチャや種類を選択するパネルを開く
墨が速く染み込む「生紙」のような設定や、にじみを抑えた設定などを切り替えて試す
水分の広がり具合(ディフュージョン)の数値を調整し、自分の筆致に合うにじみ方を探す
注意点として 紙の設定を途中で大きく変えると、それまでに描いた部分の見え方も変わってしまうことがあります。
描き始める前に、いくつかの設定で試し描きをして、その日の作品に最適な「紙」を決めておくのがコツです。
筆圧と傾きで「側筆」や「直筆」を使い分ける
スタイラスペンの傾き検知機能をフルに活用することで、多彩な線を表現できます。
筆を垂直に立てて描く「直筆(ちょくひつ)」で、鋭く細い輪郭線や枝を描く
筆を大きく寝かせて描く「側筆(そくひつ)」を使い、腹の部分で面を塗るように描く
ペンを動かす速さを変えることで、墨が紙に染み込む時間をコントロールする
アイデアとして ゆっくりと筆を動かせば、それだけ多くの水分が紙に伝わり、豊かなにじみが生まれます。
逆に素早く払うように動かせば、水分が伝わる前に筆が離れるため、勢いのある掠れ(渇筆)を表現しやすくなるかもしれません。
重なり(積墨)と乾燥をコントロールする
水墨画の技法である「積墨(せきぼく)」をデジタルで再現する手順です。
一度描いた部分を、画面上の「乾燥」ボタン(ヘアドライヤーのアイコン)で完全に乾かす
乾いた上からさらに墨を重ねることで、にじまずに色の深みだけを増していく
あえて乾かさないまま別の色を落とし、画面上で色が自然に混ざり合う「破墨(はぼく)」を楽しむ
注意点として 「Expresii」の水分シミュレーションは、乾燥させない限りずっと計算が続いています。
放置しておくと意図せず色が広がりすぎてしまうこともあるため、ここぞという瞬間に「乾燥」させて状態を固定するのが、デジタル水墨画を成功させるポイントです。
