「Blender」アドオン:AutoMirrorで簡単にミラーリングしてみたい

Blenderでミラーリングをする方法を、以前別の記事でも投稿したのですが、もう少し簡単にミラーリングができる「AutoMirror」というアドオンを試してみました。


以前投稿したミラーリングでは、モディファイアーからミラーリングのモディファイアーを追加することで行う方法を紹介していました。


最新のBlenderでは、アドオンで「AutoMirror」を有効にすることで、より簡単にオブジェクトをミラーリングさせて、モデリングが行えるようになります。


AutoMirrorを有効にするには?

最新のBlenderでは、既に「AutoMirror」はアドオンで使用することができるのですが、「AutoMirror」を使用するために、環境設定にあるアドオンで、「有効」にする必要があります。

ツールバーにある「Edit」から「Preferences」をクリックします。


「Preferences」のウィンドウが開くので、左側メニューにある「Add-ons」をクリックし、検索窓で「auto」と入力すると、「Mesh : AutoMirror」が表示されるので、先頭のチェックボックスをクリックし、チェックを入れます。


上の画像のように有効にすることができたら、「Preferences」のウィンドウを閉じて、早速オブジェクトに「AutoMirror」を試してみましょう。


AutoMirrorを使ってみる

アドオン「AutoMirror」を有効にすると、Blenderの「3D Viewport」画面内の右上にある「Item」「Tool」と並んだところに、「Edit」というタブが追加されます。

「Edit」をクリックすると、「Auto Mirror」の項目がたたまれた状態で表示されるので、クリックすると、下の画像のようにメニューが展開されます。


「Auto Mirror」のメニューを開いたら、ミラーリングを行いたいオブジェクトを選択したまま、「AutoMirror」のボタンをクリックします。

まずは、Blender起動時に表示されるキューブで試してみたいと思います。

オブジェクトを選択したまま、「Object Mode」を「Edit Mode」に変更しておくと、変化がわかりやすいので、「Edit Mode」にして説明します。


キューブを「Edit Mode」に変更し、わかりやすくするため透過状態で見えるようにしていました。


次に、「AutoMirror」を実行します。下の画像の「AutoMirror」ボタンをクリックすることで、すぐにミラーリングが実行されます。


「AutoMirror」を実行すると、下の画像のように、ミラーリングが適用され、分割されます。


「AutoMirror」の設定で、「X」軸を有効にしていたので、X軸を基準にミラーリングと分割が実行されました。


オブジェクトの分割とクリッピングの設定

「AutoMirror」のメニューには、「Cut and Mirror」と「Use Clip」と言う項目に、はじめからチャックが入っています。


「Cut and Mirror」を有効にしないと、ミラーリングもできないうえに、手動で分割しなくてはいけないので、注意してください。

「Use Clip」を有効にすることで、ミラーリングの接合部が離れることなく、変形させることができます。つまり、モディファイアーで「Mirror」を追加した際に、「Clipping」にチェックを入れた状態、下の画像のようになります。


上の画像のように「AutoMirror」を実行すると、モディファイアーに「Mirror」が追加されます。必要に応じて、ミラーリングの非表示にしたり、「Clipping」を無効にするなどの変更することもできます。

「AutoMirror」を知らずに、ミラーリングをやってた方にとっては、ちょっとだけ嬉しいかもしれません。

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