「Cubase」インプレイスエディターでプロジェクト画面のままMIDIを編集したい【T】

「Cubase」で楽曲制作をしているとき、メロディの打ち込みを修正するために何度もキーエディターを開いたり閉じたりする操作を、少し手間に感じたことはありませんか?


別ウィンドウで編集していると、他のトラックにあるオーディオのパルス(波形)の立ち上がりや、映像の切り替わりポイントとの細かなズレを確認しにくく、微調整に時間がかかってしまうかもしれません。

「インプレイスエディター」という機能を活用し、トラックの中にエディターを直接展開して編集する手法を取り入れることで、プロジェクト全体の流れを視覚的に把握しながら、より直感的かつスピーディーにMIDIデータを追い込むためのヒントになるはずです。

インプレイスエディターの起動と基本操作

インプレイスエディターは、特定のMIDIトラックやインストゥルメントトラックの表示領域を拡張して、その場でピアノロールを表示させる機能です。

これにより、画面遷移なしでノートの移動や長さの調節が可能になります。

  • 対象となるMIDIトラックを選択し、トラックヘッダーにある「インプレイスエディターを開く」ボタンをクリックします。

  • ボタンが見当たらない場合は、トラック名を右クリックして「インプレイスエディター」を選択してください。

  • トラックの幅が広がり、イベント内にピアノロールとノートが表示されます。

アドバイスとして、このモード中でも通常のキーエディターと同じように、鉛筆ツールでの書き込みや消しゴムツールでの削除が可能です。

トラックの縦幅をマウスで広げることで、音程の確認もしやすくなり、作業の快適性が格段に向上するはずです。


他のトラックと同期させてタイミングを合わせる手順

この機能の最大のメリットは、上下に並んだ他のオーディオトラックやビデオトラックと、時間軸を完全に一致させた状態で編集できる点にあります。

これにより、耳だけでなく目でもリズムの整合性を確認できます。

  1. インプレイスエディターを展開した状態で、位置を合わせたいオーディオトラックをすぐ上下に配置します。

  2. オーディオ波形のアタック部分(音の立ち上がり)を見ながら、MIDIノートの開始位置をドラッグして微調整します。

  3. クオンタイズ設定を併用することで、グリッドに沿わせつつも、波形に合わせた絶妙な「タメ」や「突っ込み」を視覚的に作り出すことができます。

注意点として、画面が狭い状態で多くのトラックをインプレイス表示にすると、プロジェクト画面が非常に長くなり、全体の把握が難しくなります。

編集したい特定のトラックだけをピンポイントで展開し、終わったら閉じるという使い方が、画面をスッキリ保つためのポイントです。


効率的な編集を支える表示カスタマイズ

インプレイスエディター内では、ノートのピッチや位置だけでなく、ベロシティなどのコントローラー情報も同時に表示・編集することができます。

これにより、一画面で完結する情報の密度が上がり、ミキシングに近い感覚で打ち込みを仕上げられます。

  • エディターの左端にある小さな「設定」ボタンから、表示したいコントローラー(ベロシティ、サステインなど)を選択します。

  • 複数のコントローラーレーンを表示させれば、音色のニュアンスとノートの配置を同時にコントロールすることが可能です。

  • スナップ機能を有効にしておけば、プロジェクト画面のグリッド設定に従って、正確なリズムでの編集が継続できます。

アドバイスとして、ショートカットキー(デフォルトでは設定されていない場合が多いですが)を割り当てておけば、キーボード一つでエディターの開閉を切り替えられるようになります。

必要なときだけ「その場」でエディターを呼び出すスマートなワークフローを構築することで、楽曲制作のスピードが一段と加速するはずです。


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