「Cubase」トラックをフリーズさせてパソコンの動作を軽くしたい【T】
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トラックをフリーズしてCPU負荷を抑える方法
フリーズ機能とは、選択したトラックの音を内部的に一度オーディオファイルとして書き出し、再生時にプラグインの計算を行わないようにする仕組みです。
これにより、重いシンセサイザーやシミュレーターを立ち上げたままの状態よりも、劇的にパソコンの動作を軽くすることが可能になります。
トラックリストにある、雪の結晶のような「フリーズ」アイコンをクリックします。
表示された「インストゥルメントをフリーズ」ダイアログで、テール(余韻)の時間などを設定してください。
「OK」を押すと書き出しが始まり、完了するとトラックの設定がロックされて操作パネルがグレーアウトします。
アドバイスとして、フリーズされたトラックはプラグインのパラメータを直接編集できなくなりますが、その分CPUの占有率はほぼゼロになります。
特に動作が重くなりやすいストリングス音源や、レイヤーを重ねたシンセトラックなどで実行すると、その効果をすぐに実感できるはずです。
フリーズのオプション設定と解除の手順
フリーズを実行する際、エフェクトまで一緒に固定するか、あるいは音源部分だけを固定するかを選ぶことができます。
制作の状況に合わせてこれらを使い分けることで、柔軟性を残したままパフォーマンスを改善できるというメリットがあります。
「インサートエフェクトを含める」にチェックを入れると、エフェクト処理も固定され、さらに負荷が軽減されます。
もし音色やフレーズを修正したくなった場合は、再度「フリーズ」アイコンをクリックしてください。
「フリーズ解除」を選択すれば、元のMIDIデータやプラグインの設定が即座に復元され、再び自由に編集できる状態に戻ります。
注意点として、フリーズ中にプラグインをアンインストールしたり移動させたりすると、解除した際に正しく復元できなくなる恐れがあります。
あくまで一時的な負荷軽減策として考え、大きな構成変更の前には一度フリーズを解除して状態を確認しておくことが、トラブルを防ぐためのポイントです。
重いプロジェクトでも快適にミックスを進める効果
複数のトラックをフリーズさせることで、余ったCPUパワーをボーカルのピッチ補正や高度なマスタリング用プラグインに回せるようになります。
マシンのスペックによる制限を気にせず、妥協のない音作りを最後まで完遂できるという大きなメリットが得られます。
動作が不安定になり始めたら、すでにフレーズが決まっているトラックから順番にフリーズさせていきます。
オーディオパフォーマンスメーターをチェックし、負荷に余裕が生まれたことを確認してください。
書き出し(ミックスダウン)の前には、必要に応じてすべてのフリーズを解除し、最新の設定が反映されるようにします。
アドバイスとして、フリーズによって生成された一時ファイルはプロジェクトフォルダ内に保存されるため、あまりに大量のトラックをフリーズするとハードディスクの空き容量を圧迫することがあります。
作業が終わったプロジェクトではフリーズを解除して整理するなど、ディスク容量とのバランスを見ながら活用していくことで、常にクリーンで高速な制作環境を維持できるはずです。
