「Excel」パスワードを忘れて開けなくなったファイルを修復したい【T】
セキュリティが強固なほど自力での解除は難しくなりますが、バックアップの有無や保存場所の履歴を確認することで、データを復元するための道筋が見つかるかもしれません。
まずは落ち着いて周辺の状況を整理し、現状で試せる手順を一つずつ実行してみることが、トラブルを回避するための第一歩になるのではないでしょうか。
読み取り専用や以前のバージョンを確認する
パスワードで保護されたファイル自体を直接解除するのは非常に困難ですが、システム側が自動的に保存している過去のデータから復元できる可能性があります。
Windowsの機能やExcelの自動保存機能を利用して、ロックがかかる前の状態に戻せないかを確認してみましょう。
ファイルを右クリックして「プロパティ」を選択し「以前のバージョン」タブを確認する
Excelの「ファイル」タブから「情報」を選び「ブックの管理」に古いデータがないか探す
クラウドストレージ(OneDriveなど)に保存している場合は、Web上の履歴機能を確認する
アドバイスとして、もし共有フォルダやクラウド上で作業をしていたのであれば、自分以外のユーザーが編集中のキャッシュを保持している場合もあります。
周囲に確認したり、別のデバイスでログインして同期状況をチェックしたりすることで、パスワード設定前のファイルを救出できるケースがあるため、諦めずに探してみてください。
読み取りパスワードと書き込みパスワードを区別する
Excelの保護機能には「ファイルを開くためのパスワード」と「編集を制限するためのパスワード」の2種類があり、後者の場合は比較的簡単に対処できることがあります。
もしファイルの内容を表示することだけは可能であれば、その情報を新しいブックにコピーすることで、実質的にデータを救出できるかもしれません。
ファイルを開こうとした際に「読み取り専用」として開けるか試行する
内容が表示された場合は、全セルを選択してコピーし、新規ブックに貼り付ける
別名で保存する際に、全般オプションからパスワード設定が外れていることを確認する
注意点として、開くこと自体に制限がかかっている場合は、この方法は使用できません。
その場合は、パスワード管理ソフトの履歴を遡るか、普段から使用している類似の文字列をリストアップして慎重に入力し直す必要があります。
無理な試行を繰り返してファイルが破損しないよう、慎重な対応が求められます。
バックアップファイルや修復機能の実行
ファイルが破損していることが原因でパスワードが正しく認識されないという稀なケースでは、Excel標準の修復機能を実行することで状況が好転する可能性があります。これは本来のパスワード解除とは異なりますが、ファイル内部の構造を再構築することで、アクセスを妨げているエラーを取り除けるかもしれません。
Excelを起動し「開く」から「参照」を選択する
対象のファイルを選択し「開く」ボタン横の矢印から「開いて修復する」をクリックする
「修復」または「データの抽出」を選択して実行結果を確認する
アドバイスとして、日頃から「ファイル」メニューの「名前を付けて保存」にある「ツール」内の「全般オプション」で「バックアップファイルを作成する」にチェックを入れておくことをおすすめします。
万が一パスワードを失念しても、一段階前の状態が自動で保存されていれば、被害を最小限に抑えるための強力な備えとなります。
