「Expresii」レイヤーの役割を理解して描きたい【T】

「Expresii」は、驚くほどリアルな水墨画の表現ができるアプリですが、一般的なペイントソフトとはレイヤーの仕組みが少し異なっています。


キャンバスに自由にレイヤーを追加していく形式ではなく、あらかじめ役割の決まった3つの層が用意されているのが大きな特徴です。

最初は「もっと枚数を増やしたい」と戸惑うこともあるかもしれませんが、この限られた層をどう使い分けるかが、美しいにじみや重なりを作る鍵となります。

デジタルならではの利便性と、アナログに近い制限のバランスを知ることで、作品のクオリティをさらに高めるお手伝いができるかもしれません。

3つの層を切り替えて描画する

「Expresii」のレイヤーパネルには、あらかじめ3枚のレイヤーが用意されています。これらはすべて同じ性質を持っています。

  • 画面右側のメニューの上にあるレイヤーアイコン(3枚のシートが重なったマーク)をタップしてパネルを表示させる

  • 並んでいる3つのサムネイル(プレビュー枠)の中から、描きたい層をタップして選択する

  • 選択した層が強調表示され、そのレイヤーに対して筆の跡や水分が反映されるようになる

注意点として 「Expresii」ではレイヤーを新しく追加することはできません。

最初から用意されているこの3枚の層を、モチーフごとに使い分けるなどして制作を進めていく必要があります。


レイヤーを分けてにじみをコントロールする

レイヤーを分ける大きな利点は、異なる層に描いた墨同士が、物理的に「混ざり合わない」状態を作れることです。

  1. 1枚目のレイヤーにメインとなるモチーフを描き、理想の形ににじませる

  2. パネルでもう一方のレイヤーに切り替え、その上から別の色や線を重ねる

  3. 下の層の水分が上の層に干渉せず、境界線がはっきりと残ることを確認する

アドバイスとして 同じレイヤー内で描くと、水を含んだ墨同士が引き寄せ合ったり混ざったりしてリアルな質感が出ますが、形をくっきり保ちたい場合は別の層へ避難させて描くのがこのアプリの定石です。


レイヤーごとの表示や不透明度を調整する

それぞれの層に対して、個別に表示の有無や透け具合を変更することができます。

  • パネル内にあるアイコンを操作し、特定の層を一時的に隠したり、再度表示させたりする

  • スライダーを左右に動かして、選択している層全体の不透明度を調整する

  • 複数の層を一つにまとめたい場合は、レイヤーのサムネイル右側にあるゴミ箱のアイコンの下に「レイヤーマージ」をクリックして実行する

注意点として 一度レイヤーを結合してしまうと、再びバラバラの層に戻してにじみの広がりを個別に計算し直すことはできません。

結合は、水分シミュレーションの結果を固定する操作でもあるため、慎重に行ってください。


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