「Expresii」紙の吸水性とざらつきをカスタマイズしたい【T】

「Expresii」において、紙の設定は単なる背景の選択ではなく、墨や水の動きを決定づける非常に重要な要素です。


デジタルでありながら、紙が水を吸い込む速度や、表面の凹凸が筆先に与える抵抗感まで細かくシミュレートされています。

これらの設定を自分好みにカスタマイズすることで、繊細な滲みから力強い掠れまで、思い描いた通りの質感をキャンバス上に再現するための助けになるかもしれません。

導入として、まずは標準的な設定から数値を少しずつ動かし、描き味がどのように変化するかを体感してみましょう。

紙の吸水性を調整して滲みを操る

紙がどれだけ水分を吸い込むかの設定を変えることで、墨の広がり方をコントロールできます。

吸水性を高くすれば墨はすぐに紙に固定され、低くすれば水たまりのように表面に留まり、ゆっくりと形を変えていきます。

  • ペーパー設定のメニューから「吸水率」や「吸収速度」のスライダーを探します。

  • じわっと広がる滲みを作りたい場合は、数値を少し下げて様子を見ます。

注意点として 吸水性を極端に低く設定しすぎると、いつまでも墨が乾かずに意図しない方向へ流れ続けてしまうことがあります。

描画の進み具合に合わせて、適宜乾燥させる操作と組み合わせてみてください。


表面のざらつきで掠れに変化をつける

紙の表面にある微細な凹凸(テクスチャ)の深さを調整することで、筆を走らせたときに出る掠れの質感が変わります。

ざらつきが強い紙は、筆の腹で軽く撫でたときに高い部分だけに色が乗り、表情豊かな掠れを生み出します。

  1. 紙の質感設定から「粗さ」や「摩擦」の項目を選択します。

  2. スライダーを右に動かして、キャンバスの凹凸を強調させます。

アドバイスとして 大きな筆を使って素早く描画する際にざらつきを強くしておくと、水墨画のような勢いのある掠れが出やすくなるので非常におすすめです。


紙の乾燥状態をシミュレートする

「Expresii」では、紙が湿っている状態と乾いている状態を切り替えて描くことができます。

一度描いた場所を「乾いた状態」に固定することで、その上から重ねる墨が混ざり合わずに、綺麗な重なり(積墨)を表現できるようになります。

  • 画面上の乾燥ボタン、または割り当てたショートカットを押して紙を乾かします。

  • 再び水分を加えて、部分的に紙を湿らせる効果を試します。

注意点として 一度完全に乾燥させてしまうと、その場所で後から滲みを作ることは難しくなります。

全体のバランスを見ながら、どの段階で乾燥させるかを見極めるのが、美しく仕上げるコツです。


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