「Expresii」写経や書道をリアルな筆致で楽しみたい【T】
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書道に適した筆の設定に整える
まずは、文字を美しく書くために「毛筆」としてのリアリティを追求した設定から始めてみましょう。
ブラシ設定で、筆の弾力やしなりを強調するように調整してみてください。
墨の含ませ方(Loading)を「濃墨」の状態にセットし、力強い線が引けるように準備します。
筆圧に対して筆先が敏感に開くようにしておくと、トメ・ハネ・ハライの表現がぐっと本格的になりますよ。
注意点として、水分量が多すぎると文字の形がにじみで崩れてしまうことがあります。
書道として文字を読ませたい場合は、少し水分を控えめに設定して、墨の粒子が紙にピタッと定着するように調整すると失敗しにくいですよ。
写経のように一文字ずつ丁寧に運筆する
画面を少し拡大して、お手本を横に置きながら、一文字ずつ呼吸を合わせて書いていくのが写経の醍醐味です。
筆を置く際の「入筆」の角度を意識して、ゆっくりと筆を下ろしてみてください。
筆を運ぶ速さを変えることで、自然に生まれる「かすれ」や「にじみ」の変化を楽しみましょう。
一字書き終えるごとに全体を眺め、余白とのバランスを確認しながら進めていきます。
アドバイスとして、あらかじめ背景色を少し生成り色にしておくと、古い経典に書き込んでいるような雰囲気が出て、より没入感が高まるので非常におすすめですよ。
墨の濃淡で文字に表情をつける
書道においては、均一な黒ではなく、墨の「吸い込み」や「重なり」が生むグラデーションが美しさを引き立てます。
筆を洗った直後の少し薄くなった墨で書き始め、徐々に濃い墨を足していく「調墨」を試してみてください。
連続して文字を書く中で、自然にインクが減っていく過程で生まれる「渇筆(かっぴつ)」を活かすと、躍動感が出ます。
納得がいかない一文字があれば、デジタルならではの「戻る」機能を使いつつ、理想の形を追求してみましょう。
注意点として、あまりに修正を繰り返すと書道特有の「一期一会」の勢いが失われてしまうこともあります。
多少のゆがみやにじみも作品の味として受け入れ、流れを止めずに書き進めることが、精神を整える書写の時間をより豊かにする鍵になるはずですよ。
