「Blender」プロポーショナル編集を使って滑らかに変形させたい【U】

「Blender」でモデリングをしているとき、一つの頂点を動かした拍子にそこだけが尖ってしまい、綺麗な曲面を維持できず困ったことはありませんか?


粘土をこねるように周囲の形も一緒に整えられないと、キャラクターの頬のふくらみや布の柔らかな質感を表現するのに膨大な時間がかかり、不便を感じるものです。

「Blender」の「プロポーショナル編集」を活用することで、選択した箇所を中心に、影響範囲をグラデーション状に広げて変形させることができます。

3Dビューポート上部のアイコンから簡単に行える設定のやり方を見ていきましょう。

影響範囲を連動させて自然な造形を作りたい

プロポーショナル編集は、選択した頂点や辺を動かす際、その周囲にある要素も距離に応じて「つられて動く」ようにする機能です。

この機能を使うことで、手作業で一つずつ頂点を合わせる手間が省け、滑らかで一貫性のある形状変更が可能になる結果が期待できます。

具体的には以下の内容が実現可能です。

  • 山のようななだらかな隆起を、平面のメッシュから一瞬で作り出す。

  • キャラクターの筋肉や輪郭を、特定のポイントを引っ張るだけで自然に微調整する。

注意点として、影響範囲が広すぎると動かしたくない場所まで形が変わってしまうことがあるため、操作中の円の大きさを意識することが望ましいでしょう。


プロポーショナル編集を有効にして操作したい

「Blender」の編集モードには、変形の影響度を視覚的にコントロールするための専用スイッチが用意されています。

基本的な操作手順を整えることで、直感的なモデリングがスムーズに進められるようになります。

以下の手順で操作を行います。

  1. 「編集モード(Tabキー)」に入り、画面上部中央にある「プロポーショナル編集」のアイコン(二重円のような形)をクリックして青く点灯させる。

  2. 移動(Gキー)、回転(Rキー)、拡大縮小(Sキー)のいずれかを開始する。

  3. 画面上に表示される「白い円」を確認しながら、マウスのホイールを上下に回して影響範囲の大きさを調整する。

  4. 目的の形になる位置でクリックし、変形を確定させる。

アドバイスとして、ショートカットキーの「O(オー)」を押すだけで、アイコンをクリックせずにオンとオフを素早く切り替えられるため解決に役立つ可能性があります。


減衰タイプを切り替えて変形のニュアンスを変えたい

周囲の頂点がどのように反応するかを「減衰(フォールオフ)」の種類で選ぶことで、尖った形状や丸い形状など、用途に合わせた変形が可能になります。

状況に合わせてカーブの形を選択することで、より理想の造形に近づける可能性があるため、以下の項目をチェックします。


形状に合わせたフォールオフの種類を選びたい

プロポーショナル編集アイコンの右隣にある「減衰タイプ」のメニューから、変形のスタイルを変更できます。

以下の手順で確認します。

  1. 「スムーズ」を選択して、中心から外側へ向かって緩やかに影響が弱まる標準的な変形を行う。

  2. 「シャープ」や「一定」に切り替えて、トゲのような鋭い突起や、一定の範囲をそのまま押し出すような挙動を試す。

  3. 「ランダム」を使用して、岩肌やノイズのような不規則な凹凸を素早く作成する。


接続された頂点のみに影響を与えたい

複数のパーツが重なっているモデルで、隣接している別のメッシュを動かしたくない場合は、「接続のみ」の設定が有効に働く可能性があります。

以下の手順で操作を行います。

  1. プロポーショナル編集のメニュー内にある「接続のみ」にチェックを入れる。

  2. 物理的に線がつながっている頂点だけに影響が限定されることを確認する。

  3. 離れているパーツが円の範囲内に入っていても、形が崩れないことをチェックする。


アドバイスとして、頂点だけでなく「オブジェクトモード」でもこの機能は使用できるため、複数のオブジェクトをまとめて滑らかに配置したい際にも解決に役立つ可能性があります。


滑らかな変形をマスターした後の効果

プロポーショナル編集を状況に応じて使いこなせるようになると、複雑なメッシュ構造であっても直感的にバランスを整えられるようになり、モデリングのスピードが格段に上がる期待が持てます。

「Blender」の柔軟な変形機能をワークフローに取り入れることは、デジタル的な硬さを取り除き、より有機的で魅力的な3Dモデルを生み出すための大きな支えとなるでしょう。

具体的には以下の利点があります。

  • スカルプトモード(彫刻)に近い感覚を編集モードで維持でき、正確な数値管理と滑らかな造形を両立できるようになる。

  • 修正のたびに頂点を一つずつ選ぶストレスから解放され、全体のシルエット作りに集中できるようになる。

  • 範囲を動的に変えながら調整できるため、試行錯誤の回数が増え、デザインの質が向上する。

注意点として、ホイールで範囲を広げすぎると、画面外の頂点まで動いてしまうことがあるため、作業後は「O」キーでオフにする癖をつけることをおすすめします。


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