「KRITA」タイムラプス動画を作成したい【U】
![]() |
一筆ごとの変化を記録したタイムラプス動画は、SNSでの共有だけでなく、自分の描き方の癖を見直して上達に繋げるための貴重な資料になる可能性があります。
標準機能のレコーダーパネルを正しく設定するだけで、特別な録画ソフトを使わずにキャンバス内の動きを滑らかな動画にまとめられるようになるかもしれません。
制作の軌跡を一つの作品として書き出すための具体的な方法を見ていきましょう。
制作過程を記録するレコーダーの役割
「KRITA」のタイムラプス機能は、キャンバス上で行われた描画操作を一定の間隔でキャプチャし、後から一本の動画として連結させる仕組みです。
画面全体を録画するソフトとは異なり、メニュー操作やパネルの動きを除いた「純粋な描画プロセス」だけを抽出できるため、非常に見やすい動画を作成できるでしょう。
具体的には以下の状況が想定されます。
真っ白なキャンバスからキャラクターが完成するまでの流れを、短時間に凝縮して見せたい。
色塗りのレイヤー構成やブラシの使い方を、自分自身の振り返り用として記録しておきたい。
制作のモチベーションを維持するために、日々の進捗を動画としてストックしたい。
アドバイスとして、録画を始める前にキャンバスの解像度を確認しておくことで、出力される動画の画質とファイルサイズのバランスを適切に保てるかもしれません。
レコーダーパネルの有効化と録画開始
タイムラプスを撮影するためには、まず画面上に「レコーダー」という専用のパネルを表示させ、保存先などの初期設定を行う必要があります。
録画ボタンを押した瞬間から記録が始まるため、描き始める直前にパネルを操作する習慣をつけることで、最初の一歩から漏らさず記録できるでしょう。
以下の手順で操作を行います。
メニューバーの「設定」から「ドッキングパネル」を開き「レコーダー」を選択する。
パネル内の「ディレクトリ」項目で、録画データ(静止画)を一時保存するためのフォルダを指定する。
「録画」ボタンを押して、アイコンが赤く点灯したことを確認してから描画を開始する。
注意点として、録画中はパソコンの動作がわずかに重くなる場合があるため、こまめにファイルを保存しながら作業を進めるのが望ましいでしょう。
動画ファイルへの書き出しとエンコード
描き終わった後は、蓄積された大量の静止画データを一つの動画形式(MP4など)に変換する「書き出し」の作業が必要になります。
この工程では「FFmpeg」という外部プログラムとの連携が必要になることがありますが、一度セットアップを済ませれば、次からはボタン一つで書き出しが行えるようになるでしょう。
以下の手順で進めます。
レコーダーパネルの「書き出し」ボタンをクリックする。
「ビデオ」タブで動画のサイズやFPS(フレームレート)を調整し、出力先のファイル名を決める。
「OK」ボタンを押してエンコードを開始し、進行状況バーが100%になるまで待機する。
アドバイスとして、FPSの数値を大きく設定すると、よりスピーディーで疾走感のあるタイムラプス動画に仕上げられる可能性があります。
タイムラプス活用がもたらす表現の効果
自分の描画工程を客観的に動画で振り返ることができるようになると、迷っている時間や無駄なストロークに気づき、技術の向上に役立てることができます。
完成したイラストと一緒にタイムラプスを公開することは、フォロワーとのコミュニケーションを深め、自分の技術をアピールするための強力な武器となるでしょう。
以下の利点が期待できます。
複雑な厚塗りやパースの取り方など、静止画だけでは伝わりにくい技術を視覚的に解説できる。
自分の上達の過程を動画アーカイブとして残すことで、将来的な創作の自信に繋がる。
編集ソフトで音楽を付け足すなど、イラスト単体とは異なる多角的な作品表現を楽しめる。
注意点として、長時間の作業を録画すると一時保存フォルダの容量が非常に大きくなるため、定期的に不要な録画データを整理しておくのが良いでしょう。
