「Blender」Super Image Denoiserを使って高品質なノイズ除去を実現したい【T】

「Blender」のCyclesでレンダリングを行う際、避けて通れないのが「ノイズ」の問題です。


ノイズを消すためにサンプル数を上げるとレンダリング時間が膨大になり、一方で標準のデノイザーを強くかけると、大切なディテールまでぼやけてしまうというジレンマに陥ることがあります。

そんな悩みを解決してくれるのが、無料のアドオン「Super Image Denoiser(SID)」です。このツールは、単に画像を平滑化するのではなく、レンダリングパスを個別に処理することで、質感を損なわずにノイズだけを強力に除去してくれます。

今回は、ワンクリックでプロのようなクリアなレンダリング結果を手に入れるための設定方法を解説します。

ワンクリックでデノイズ設定を最適化する

Super Image Denoiserは、複雑なコンポジットノードを自動で構築してくれるため、使い方は非常にシンプルです。

  • サイドバー(Nパネル)から「SID」タブを開きます

  • 「Add Super Denoiser」ボタンをクリックするだけで、シーンに最適なデノイズ環境が構築されます

  • レンダリングを開始すると、終了後に自動的に高品質なデノイズ処理が実行されます

注意点として、アドオンを有効にする前に、ビューレイヤープロパティの「Denoising Data(デノイズデータ)」パスにチェックが入っていることを確認してください。


3段階の品質設定とアニメーション対応

作業のフェーズに合わせて、デノイズの強度と処理速度を使い分けることができます。

  1. 「Standard」「High」「Super」の3つのプリセットから、求める品質を選択します

  2. アニメーション制作時には「Temporal Denoising(時間的デノイズ)」機能を活用します

  3. 前後のフレームのデータを参照することで、動画特有のチカチカとしたノイズ(フリッカー)を劇的に抑制できます

アドバイスとして、テストレンダリング時は「Standard」、最終書き出し時は「Super」に切り替えることで、作業効率を最大化できます。


特定のパスを選んでディテールを保護する

SIDは、どの要素(光、反射、透過など)に対してデノイズをかけるかを細かく指定できます。

  • 髪の毛や細かなテクスチャがある場合、特定のパスをデノイズから除外してディテールを残せます

  • ガラス越しに見えるオブジェクトや、ボリューム(霧や煙)のノイズだけを重点的に処理することも可能です

  • コンポジター画面を開くと、SIDが自動生成した巨大なノード群を確認でき、手動での微調整も行えます

注意点として、あまりに多くのパスに最高品質のデノイズを適用すると、レンダリング後の処理時間が長くなる場合があるため、必要な項目を絞るのがコツです。


無料で高精度なレンダリングを手に入れる

これほど多機能なSIDですが、オープンソースの精神に基づき無料で利用できるため、レンダリング環境をアップグレードしたい全ての方におすすめです。

  • 低サンプル数でも綺麗な結果が得られるため、スペックの低いPCでも短時間で出力が可能になります

  • 標準のデノイザーで不満を感じていたハイライトの消失やボケを最小限に抑えられます

  • 最新のBlenderバージョンにも随時対応しており、常に進化を続けています

アイデアとして、ライティングの調整段階でこのアドオンを常用することで、ノイズを気にせずにリアルタイムに近い感覚で光の当たり方を確認できるようになります。


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