「Animate」GooglePlayConsoleにアップロードする方法

Animate CCで製作したAPKファイルを、GooglePlayConsoleにアップロードできないという問題が起きてしまい、内部テストまで進んだ経緯をお話したいと思います。


Adobe Animateのフォーラムでも投稿した

フォーラムに行く前に、サポートのチャットで問い合わせもしてみたんですが、結局答えがわからず、フォーラムに投稿した形です。

んで、コメントなんかも頂いたんですが、「Androidmanifest.xml」内にある以下の画像の個所があるんですが、そこの数値を変更するようなことを言われたわけです。

この数値を変更するだけではダメな気がした

んでは、どうやって?ということで、調べてみたんですが、ちょっと無理でした。
あるにはあるんですが、Apktoolとかいうものであったり、AndroidStudioだったりと、色々見て回って、試してみたんですよ。

でもね。やっぱ無理じゃね。ってなりました。使い方がわからないので、諦めてしまったわけです。

ですが、やっぱり諦めきれなくて、そうだ!Facebookだ!という判断に至りました。


Facebookの「Animate CC Developers」に参加した

Facebookには、Animate CC関連の開発者のグループがありまして、「Animate CC Developers」グループに参加しました。

「Animate CC Developers」(公開グループです)
  • 【外部URL】https://www.facebook.com/groups/166104766933422/

英語圏の方が多いようでしたが、Google翻訳を使って頑張ってみましたw

結論を言いますと、「Animate CC Developers」で問題を解決することができました。

その辺のやり取りがこちらです。公開グループなので、参加してなくてもご覧になることができます。
  • 【外部URL】https://www.facebook.com/groups/166104766933422/permalink/1225144814362740/

Adriana Campolinaさんのおかげで、この問題を解決することができました。
こちらでも感謝を申し上げたいと思います。

Adobe AIRはHARMANに移管されていた

こちらの記事をご存じの方もいるかもしれませんが、以下の記事のように、Adobe AIRは移管されました。
  • 【外部URL】https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1187719.html

Adobeから提供されているAdobe AIRはバージョン32までとなり、バージョン33からは、HARMANから提供されることになっています。


最新のAIRバージョン33をインストールする

下のリンク先は、HARMANのダウンロードページになります。
こちらから、AIRの最新バージョンがダウンロードできます。
  • 【外部URL】https://airsdk.harman.com/

ダウンロードされたZIPファイルを解凍後、Animate CCのフォルダに移します。
フォルダ名をわかりやすいように、「AIR33.0」とすると良いかもしれません。

AIR33.0と言うフォルダを作って、ダウンロードしたファイルを入れました

Animate CCを起動し、「ヘルプ」にある「Adobe AIR SDKを管理」を開きます。

「Adobe AIR SDKを管理」を開きます

管理ウィンドウが立ち上がりますので、上にある「+」をクリックし、先ほどの「AIR33.0」フォルダを選択します。

「+」をクリックして、AIR33.0フォルダを追加する

追加すると、以下のように、AIR33.0のパスが表示されます。「OK」をクリックして、ウィンドウを閉じます。

説明を追加

Animateのプロパティ・ウィンドウの「ターゲット」から「AIR33.0」を選択できるようになります。(一度Animateを再起動したほうがよいかもしれません。)

Q 

これで、AIR for Androidバージョン33でパブリッシュができるようになりました。

次はパブリッシュです。

32bit版APKと62bt版APKの二つをパブリッシュする

Facebookの「Animate CC Developer」グループの「Adriana Campolina」さんの説明を元に解説します。

32bit版のAPKをパブリッシュする方法

ダウンロードしたAIR33のフォルダの中にある「lib」フォルダの「adt.cfg」をわかる場所に移動します。

「adt.cfg」を移動したので、「adt.cfg」が無い状態

Animateのプロパティ・ウィンドウのターゲットの横にある「設定アイコン」をクリックし、AIR for androidの設定を開きます。

「バージョン」、「バージョンラベル」を「1.000.032」にします。

「バージョン」、「バージョンラベル」を「1.000.032」にする


「Adriana Campolina」さんの説明によると、以下のような意味になるそうです。

[1] = App Versionを意味。
[000] = Bug Fix / Enhancementsの意味。
[064] = 64bit (or [032] for 32bitの意味。

では、早速、パブリッシュを行います。

パブリッシュされたAPKファイル名を「ファイル名_32bit.apk」に変更します。
AIR for androidの設定で、出力ファイル名を書き換えてから、パブリッシュを行ってもいいです。

これで、32bit版のAPKができました。

続いて、64bit版のAPKをパブリッシュします。

64bit版のAPKをパブリッシュする方法

ダウンロードしたAIR33のフォルダの中にある「lib」フォルダの「adt.cfg」をメモ帳で開きます。

「adt.cfg」はバックアップを取っておき、メモ帳の中身を以下のテキストだけにします。

DefaultArch=armv8
OverrideArch=armv8

次に、Animateのプロパティ・ウィンドウのターゲットの横にある「設定アイコン」をクリックし、AIR for androidの設定を開きます。

「バージョン」、「バージョンラベル」を「1.000.064」とします。

「バージョン」、「バージョンラベル」を「1.000.064」にします



64bit版のAPKをパブリッシュし、APKファイル名を「ファイル名 (64bit).apk」と言う名前に変更する。

パブリッシュされたAPKファイル名を「ファイル名_64bit.apk」に変更します。
AIR for androidの設定で、出力ファイル名を書き換えてから、パブリッシュを行ってもいいです。

64bit版のAPKができました。


最新版のAnimate CCでは、プロセッサーを切り替えることで、32bit版、64bit版をそれぞれ出力できるようになっています。

チェックボックスを変更することで、切り替えができる


ここまでで、32bit版も作ってあれば、64bit版とともに、2つのAPKが用意できたことになります。

用意できた2つのAPKファイル

次は、二つのAPKファイルをGooglePlayConsoleにアップロードします。

今後も使い分ける必要があるので、わかりやすく「adt.cfg」ファイルを管理しておきましょう。

ちなみに、APKファイルをAndroidにインストールすると、アプリの起動時に、以下のようなスプラッシュ画面が表示されるようになっています。

スプラッシュ画面が表示される

今まで、こうゆうのはなかったので、新鮮ですね。


APKが最適化されていませんが・・・!!

さて、32bit版と64bit版の2つのAPKファイルを、GooglePlayConsoleにアップロードします。

この説明は最初から新規でアップロードする場合になりますが、内部テストからアップロードを始めます。

2つのAPKファイルをアップロードが完了し、下のほうに「保存」ボタンがあるので、クリックします。


ですが、「エラー(警告)」が表示されます。
実は、「このエラー(警告)」ですが、「Adriana Campolina」さんのお話によると、AndroidStudioで開発されていないアプリは、頻繁に出るようなのです。

これまでに、何度もエラー表示をしていたので、またダメかと思っていたら、上記のような理由もあるんだなと思っていました。

さて、なんとなく下のほうへスクロールしてくと、次のステップに進めるようになっていました。

えっ!!!!(目を疑ったほどに驚きました)

内部テストのアップロードが完了しました。

公開待ちの状態

いやあ。ほんとうれしくて、やばかったです。もう無理なのかなって、ずっと考えていましたからね。

とはいえ、まだ、内部テスト段階です。
このまま、リリースできるかはわかりません。審査でダメになるかもしれません。
様子を見守りつつ、改めて、この投稿記事を更新し、お伝えしたいと思います。


改めて、Adriana Campolinaさんのおかげで、この問題を解決することができました。
こちらでも感謝を申し上げたいと思います。


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