「Animate」テキストをフェードインする方法
Animate CCで、テキストをフェードインさせて表示させるアニメーションを作る方法を説明します。
ここで言う「フェードイン」とは、何も表示されていないところに、フワッと表示させるようなアニメーションを言います。
今回はテキストでフェードインのやり方を説明していきますが、テキストに限らず、グラフィックもフェードインにすることができますので、覚えておきたいところです。
テキストをシンボル化する
最初に「編集画面」でテキストツールを使って、テキストを入力し、シンボル化させます。
テキストを入力して、シンボル化する |
テキストを入力後、テキストを編集画面で選択したまま、ツールバーにある「修正」から「シンボルに変換」をクリックします。
「修正」→「シンボルに変換」をクリック |
シンボルに変換をクリックすると、ダイアログが表示されます。
種類をグラフィックにする |
今回はシンボルの種類を「グラフィック」にします。「シンボル1」と表示された「名前」は変更しませんが、後々のことを考えて、名前を付けるようにしましょう。
次は「タイムライン」での編集になります。
タイムラインでキーフレームを追加する
先ほど編集画面でテキストを入力しましたが、入力前のタイムラインでは、以下のように何もない状態になっています。
テキストを入力する前のタイムライン |
編集画面でテキストを入力すると、タイムラインにキーフレームが追加され、以下のようになります。
テキストを入力後のタイムライン |
編集画面でテキストをシンボル化した後、タイムラインの10フレーム目を選択し、右クリックして、「フレームを挿入」をクリックします。
10フレームへ移動してフレームを挿入する |
下のように、最初のキーフレームが、10フレームまで延長されました。
フレームが延長される |
さらに、延長されたフレームの終点(10フレーム目)を選択し、右クリックして、「キーフレームの挿入」をクリックします。
延長されたフレームの終点でキーフレームを挿入する |
以下のように、10フレーム目に新たにキーフレームが追加されます。
キーフレームが挿入された |
ここまでで「トゥイーンを作成」する準備ができました。
トゥイーンを作成してアニメーションさせる
1フレーム目にあるキーフレーム(始点)から、10フレーム目のキーフレーム(終点)の間に「トゥイーン」を作成していきます。
トゥイーンとは、キーフレーム(始点)とキーフレーム(終点)の間を、Animateが一定の条件の元、補間してアニメーションしてくれる機能です。
(通常、アニメのような1フレーム単位でのアニメーションでは使用しません。)
クラシックトゥイーンを作成する
タイムラインのキーフレーム(始点と終点)の間を選択します。(中間であれば、どこでも構いません。)
タイムラインの中間で右クリックし、「クラシックトゥイーンを作成」をクリックします。
キーフレームの始点と終点の間にクラシックトゥイーンを作成する |
上の画像のように、「クラシックトゥイーンを作成」をクリックすると、キーフレーム(始点から終点手前)の色が下の画像のように変化し、「→」が表示されます。
クラシックトゥイーンが作成された |
これで、トゥイーンを作成することができましたが、見た目では何も変化はありません。
トゥイーンを作成する際は、以下の注意点に気を付けてください。
トゥイーンを作成する際の注意点
トゥイーンを作成する際に、始点と終点のキーフレームが同じ状態である必要があります。
次の場合、「意図したとおりのトゥイーン」は作成できません。
- 始点にあるグラフィックがシンボル化されているが、終点はシンボル化されていない。
- 始点にはグラフィックが複数あるが、終点は一つだけ。
トゥイーンを作成する前に、シンボル化しておき、キーフレーム(終点)を追加するようにしましょう。
キーフレームを透明にする
ここまでは、トゥイーンを作成しても何も変化がない状態ですが、「タイムライン」で最初のキーフレームに移動します。
次に「編集画面」でシンボル化されたテキストを選択します。
最初のキーフレームを選択した状態にします。
シンボル化されたテキストを選択したまま、ツールバーにあるウィンドウから「プロパティ」をクリックしてください。
「プロパティ」ウィンドウ内に、以下のように「カラー効果」と言う項目があるので、「アルファ」を選択します。
プロパティ・ウィンドウを開き、カラー効果をアルファに変更する |
アルファを選択すると、以下のように「不透明度」を変更することができます。
アルファを0%にする |
このアルファの変更は、シンボル化されていないので使用できませんので、注意してください。シンボル化せずに、透明度を変更することもできますが、ここでは説明を省かせていただきます。
上の画像では、「不透明度」が0%なので、見えない状態になっています。
編集画面では以下のようになります。
シンボル化したテキストのアルファが0%になった状態 |
これで、タイムラインの最初のキーフレームは透明になりました。
終点は何もしていないので、表示されたままになっているはずです。
タイムラインを移動すると、わかると思います。
再生ボタンをクリックする |
タイムラインの上部にある再生ボタン(上の画像を参照)をクリックし、タイムラインを再生させて、確認してみてください。テキストがフワッと表示されるようになっていますでしょうか。
「タイムライン」と「編集画面」を行き来する作業になるため、最初のうちは混乱すると思いますが、いかがでしょうか。
このフェードインを応用させると、より面白いアニメーションを作成できますので、是非色々試してみてください。
例えば、タイムラインで最初のキーフレームに移動し、「編集画面」でグラフィックシンボルの位置を動かしてみてください。動きが加わったアニメーションになります。