「Animate」タイムラインに入力したラベルに移動する

Animateでは、タイムラインを移動する際に、フレーム番号を指定して移動することができますが、このやり方では、非常に困ると考えている方はいっぱいいる気がします。


Animateでは、フレーム番号を指定する方法の他に、ラベルを指定して移動することができます。

フレーム番号で指定する場合、タイムラインの構造の都合上、フレーム番号を変更させなくてはいけない時があります。その場合、その都度、指定先のフレーム番号も変更しなくてはいけません。

ラベルを指定して移動する場合、ラベルで指定してあれば、どんなにフレーム番号が変わっても、ラベル名を目標に移動するので、フレーム番号が大きく変わっても、移動できるようになります。


タイムラインにラベルを付ける

ラベルを付けたいフレームに移動し、空白のキーフレームを追加します。
ラベル名を付ける際は、タイムラインにレイヤーを追加して、シンボルやグラフィックの含まれていないレイヤーを追加するのが良いでしょう。(つまり、ラベル用のレイヤーを追加すること)

空白のキーフレームを追加する



プロパティにある「フレーム」タブをクリックし、「ラベル」にラベル名を入力します。
ラベル名を入力する前に、名前の下にある「種類」が「名前」になっていることを確認してください。

種類を「名前」にして、名前に「ラベル名」を入力する



ラベル名は日本語を入力することもできますが、できるだけ、日本語は使用しない方が良いでしょう。

ラベル名が追加された


また、複数の場所にラベル名を使用する場合、重複しないように注意してください。


ラベル名がタイムラインに追加されると、下の画像のように、ラベル名の前に赤いフラッグが追加されます。その前に空白のキーフレームを追加した際に、追加された境界線があるのがわかるでしょうか。

境界線以降がラベルの始まりになる


境界線以降がラベル名の始まりになっていますので、ラベル名を指定して移動した際は、ラベル名の境目を基準に、移動すると考えてください。

実際にやってみるのが一番理解が早いですね。


ラベル名に移動してみる

レイヤーを追加して、ボタンシンボルを追加しました。

ボタンシンボルの開始点を選択する

シンボルに名前を付ける必要があるのですが、今回は勝手に名前が付くので、そのままにします。(実際に作りこむ際は、管理しやすい名前を付けましょう。)

ボタンシンボルを追加したまま、ツールバーにある「ウィンドウ」の「アクション」をクリックし、ウィンドウを開きます。

コードスニペットをクリックする

アクション・ウィンドウの上部に「<>」アイコンがあるので、クリックします。

「クリックして特定のフレームに移動し、再生」をダブルクリック

「コードスニペット」というウィンドウが開き、ActionScriptをボタンシンボルに適用させます。今回は「クリックして特定のフレームに移動し、再生」をダブルクリックします。
(ボタンシンボルを編集画面で選択したまま、行います。また、タイムラインではキーフレームの始まりに移動しておきます。)

ActionScriptが追加された

上の画像のように、タイムラインに「Actions」というレイヤーが追加され、ボタンシンボルの開始点の直上に、「α」と追加されているのがわかるでしょうか。「α」のあるをクリックしたまま、アクション・ウィンドウを開くと、以下のように、ActionScriptが記述されています。

このままではフレーム5に移動してしまう


この状態では、ボタンシンボルをクリックするとフレーム番号「5」に移動するという指示になりますので、ラベル名に移動するように、書き換えます。

ラベル名を指定する

上の画像のように、「5」を「"koko"」と入力し直します。
(kokoは、先ほどラベル名に使用した名前です。)

これで、移動する指示だけは完成しました。

しかし、このままですと、タイムラインが止まらず、またボタンを押したのかどうか判断できないと思います。以下のように少し手を加えましょう。

フレーム10一旦停止させ、場面が切り替わるようにする

上の画像のように、Actionsレイヤーのフレーム番号「10」をクリックし、コードスニペットで「このフレームで停止」をダブルクリックして追加します。

これで、フレーム番号「10」で止まるようになります。

また、ボタンシンボルのキーフレームを、ラベル名の直下に空白のキーフレームを追加して、フレーム番号「10」まで表示するようにします。

ここまでやると、ボタンを押したときに、ラベル名に飛ぶと一瞬、ボタンが消えるようになります。

オマケとして、フレーム番号「20」にも、コードスニペットで「このフレームで停止」をダブルクリックして追加すれば、ボタンは消えたままになります。

タイムラインは、基本的にActionScriptで停止する指示を与えないとループします。


ラベル名を使う上で注意すること

ラベル名があるから、ムービークリップ・シンボル内のタイムラインにある「ラベル」にも移動できるわけではありません。

どのシンボルのラベル名かを指定する必要があります。
そのためには、シンボルに名前を付ける必要があることも知っておいてください。

またシンボル内のラベル移動は、シンボル内のタイムラインの位置が変わるだけだと言うことも理解してください。


シンボル内のタイムラインの移動については、また別の機会に記事にしたいと思います。




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