「Blender」で時間をかけて作ったモデルが、いざレンダリングすると消えてしまい焦ったことはありませんか?
ビューポートではしっかり見えているのに、出力された画像が真っ暗だったり背景だけだったりすると、制作の意欲が削がれてしまう可能性があります。
オブジェクトごとのレンダリング許可設定や、カメラのクリッピング距離を確認することで、隠れたモデルを呼び戻せるかもしれません。
完成した作品を正しい形で画像に残すための確認手順を順番に見ていきましょう。
ビューポートとレンダリングの表示の違い
「Blender」では、編集中の画面で見えているものと、最終的な計算結果として出力されるものが必ずしも一致するとは限りません。
作業をスムーズにするために一時的に隠した設定が、そのまま書き出し時にも反映されてしまい、モデルが消えたように見える場合があるでしょう。
具体的には以下の状況が想定されます。
編集画面では表示されているが、レンダリング時のみ計算対象から外れている。
特定のコレクション全体が、レンダリング不可に設定されている。
オブジェクトを非表示にするショートカットを誤って押してしまった。
アドバイスとして、アウトライナーにある「カメラアイコン」の状態をチェックすることが、原因を特定する近道になるかもしれません。
アウトライナーでの制限設定の解除
画面右上にあるアウトライナーには、各オブジェクトの表示や制限を管理するアイコンが並んでいます。
ここで「レンダリングを無効」にする設定がオンになっていると、どれだけモデルが精巧でも画像には一切映らなくなってしまうでしょう。
以下の手順で操作を行います。
アウトライナーの右上にある「フィルター」アイコンをクリックする。
制限の中にある「カメラ」の形をしたアイコンを有効にして表示させる。
各オブジェクトの右側に表示された「カメラアイコン」が暗くなっていないかを確認する。
注意点として、アイコンがグレーアウトしている場合はレンダリングから除外されているため、クリックして点灯させる必要があります。
カメラの視界とクリッピングの調整
モデル自体に問題がなくても、撮影を行う「カメラ」の有効範囲から外れていると、レンダリング結果には何も表示されません。
カメラが遠すぎたり、逆に近すぎたりして、表示範囲の限界を超えてしまっていることが原因である可能性も考えられるでしょう。
以下の手順で確認します。
視点を「カメラビュー」に切り替えて、枠の中にモデルが収まっているかを見る。
カメラを選択し、プロパティパネルから「レンズ」の設定項目を探す。
「範囲の開始」と「終了」の数値を調整して、モデルがその間に含まれるようにする。
アドバイスとして、非常に巨大なモデルや極小のパーツを作っている場合は、この距離設定を大きく変更する必要があるかもしれません。
レンダリング設定の整合性による効果
表示設定を正しく整えることで、意図した通りのオブジェクトだけを正確に画像として出力できるようになります。
不要なものを隠し、見せたいものだけを確実に映し出す管理ができるようになれば、ライティングや構図の調整にもより集中できるでしょう。
以下の利点が期待できます。
試行錯誤のレンダリング時間が短縮され、効率的にクオリティを上げられる。
複数のオブジェクトを使い分ける複雑なシーンでも、表示ミスを防げる。
自分のイメージ通りの構図で、作品を確実に出力できる自信に繋がる。
注意点として、コンポジットノードを使用していて出力先が正しく繋がっていない場合も表示されないことがあるため、ノード構成も併せて確認するのが良いでしょう。
Blenderでモデリングが完了し、早速レンダリングしてみたら、モデリングしたものが表示さないなんてことがありませんか?いったいどうしてレンダリングされないのでしょうか。
Blenderでは、モデリングの画面に表示されたものがそのままレンダリングされるわけではありません。レンダリングで表示されたものが結果(webや印刷で使用できるもの)となります。
では、どのようにしてレンダリング時に表示させるのでしょうか。
レンダリングにはカメラが必要
レンダリングになくてはいけないものの一つが「カメラ」です。
Blenderでは新規ファイル作成時にも「カメラ」が配置された状態で開きます。
これは逆に言えば、必要だから配置されているのです。
何があっても、「カメラ」は削除してはいけませんが、不要なオブジェクトを削除した際に、誤って削除してしまうこともあるかもしれませんので、注意しましょう。
そして、レンダリングができない場合、まずは「カメラ」があるか。確認してみましょう。
レンダリングにはライトも必要
レンダリングには「カメラ」だけでなく、「ライト」も必要です。
「ライト」も新規ファイルを作成時に追加されている状態で開きます。
つまり、必要なわけです。
考えてもみれば、暗い部屋では真っ暗で、ライトがあることで、部屋のものを見ることができますし、移動出来たりするわけです。
そんなわけで、レンダリングできない場合は、「ライト」があるか。確認してみましょう。
カメラの位置がおかしい
「カメラ」が必要なことは最初にお伝えしましたが、「カメラ」があるだけでは、レンダリングに何も映らない可能性があります。
当たり前のことですが、「カメラ」がファインダーに、レンダリングしたいものが映っていなければ、レンダリングできても何も映りません。
「カメラ」の視点に切り替えて(テンキー「0」)、ファインダーにオブジェクトが収まるように位置を調整する必要があります。
 |
|
右上にあるカメラアイコンでも、カメラ視点に切り替えることができます。
シーン・プロパティでカメラがオブジェクトを選択している
シーン・プロパティにある「カメラ」の項目に、オブジェクトが選択されていると、オブジェクトの中心カメラの視点が有効になり、簡単に言うと何も映らなくなります。
オブジェクトにもよりますが、このような設定が起きる原因として、先に説明したテンキー「0」で、カメラ視点に切り替える操作で、誤って「Ctrl + 0」を押してしまうことにより、起きてしまうことがあります。
わざわざ、シーン・プロパティで「カメラ」の項目にオブジェクトを選択するようなことは、意図的でないかぎり、ほぼないと思われるので、このような操作をしてしまうことのないように注意しましょう。
また、解除方法は、シーン・プロパティのカメラで選択されているオブジェクト名のとなりに「×」が表示されるので、クリックして解除することができます。
アウトライナーでレンダリングが無効になっている
アウトライナーでは、オブジェクトを個別に「非表示・表示」にしたり、「選択不可・可能」を切り換えたりできる機能があります。
中には、上の画像のようにカメラアイコンをクリックすることで、「レンダリング」を無効にする機能もあり、何かの作業の中で、無効にしたまま忘れてしまうようなことがあるかもしれません。
この「レンダリングの無効・有効」で無効にしていても、画面上では表示されているので、分かりにくい場合があります。
レンダリングできない時に、合わせて確認しておきたいですね。
マテリアルにアルファ(透過)がかかっている
可能性の一つとして、ほぼありえない事ではありますが、マテリアルに「アルファ(透明度)」を「0.000」して、「ブレンド・モード」が「Alpha Blend」になっている場合、オブジェクトが透明になってしまうので、レンダリングに表示されない場合があります。
説明を読むと、ありえないと思うでしょう。しかし、まだBlenderを使い始めて、間もない方がマテリアルの設定を触っていくうちに、このようなことが起きる可能性もあります。
別のマテリアル試しに変更し、レンダリング行ってみるのも確認の一つとして取り入れてみても良いかもしれません。
個人的に思いつくレンダリングができない現象としては、以上となりますが、他にも思いがけないことで、レンダリングできないこともあるかもしれません。
そのようなことがあった際は、改めて追記していきたいと思います。
【BLD】Blender
【BLD】マテリアル
【BLD】レンダー
【BLD】全記事