「Blender」モデリングしたものをレンダリングしたけど表示されない
Blenderでモデリングが完了し、早速レンダリングしてみたら、モデリングしたものが表示さないなんてことがありませんか?いったいどうしてレンダリングされないのでしょうか。
Blenderでは、モデリングの画面に表示されたものがそのままレンダリングされるわけではありません。レンダリングで表示されたものが結果(webや印刷で使用できるもの)となります。
では、どのようにしてレンダリング時に表示させるのでしょうか。
レンダリングにはカメラが必要
レンダリングになくてはいけないものの一つが「カメラ」です。
Blenderでは新規ファイル作成時にも「カメラ」が配置された状態で開きます。
これは逆に言えば、必要だから配置されているのです。
何があっても、「カメラ」は削除してはいけませんが、不要なオブジェクトを削除した際に、誤って削除してしまうこともあるかもしれませんので、注意しましょう。
そして、レンダリングができない場合、まずは「カメラ」があるか。確認してみましょう。
レンダリングにはライトも必要
レンダリングには「カメラ」だけでなく、「ライト」も必要です。
「ライト」も新規ファイルを作成時に追加されている状態で開きます。
つまり、必要なわけです。
考えてもみれば、暗い部屋では真っ暗で、ライトがあることで、部屋のものを見ることができますし、移動出来たりするわけです。
そんなわけで、レンダリングできない場合は、「ライト」があるか。確認してみましょう。
カメラの位置がおかしい
「カメラ」が必要なことは最初にお伝えしましたが、「カメラ」があるだけでは、レンダリングに何も映らない可能性があります。
当たり前のことですが、「カメラ」がファインダーに、レンダリングしたいものが映っていなければ、レンダリングできても何も映りません。
「カメラ」の視点に切り替えて(テンキー「0」)、ファインダーにオブジェクトが収まるように位置を調整する必要があります。
右上にあるカメラアイコンでも、カメラ視点に切り替えることができます。
シーン・プロパティでカメラがオブジェクトを選択している
シーン・プロパティにある「カメラ」の項目に、オブジェクトが選択されていると、オブジェクトの中心カメラの視点が有効になり、簡単に言うと何も映らなくなります。
オブジェクトにもよりますが、このような設定が起きる原因として、先に説明したテンキー「0」で、カメラ視点に切り替える操作で、誤って「Ctrl + 0」を押してしまうことにより、起きてしまうことがあります。
わざわざ、シーン・プロパティで「カメラ」の項目にオブジェクトを選択するようなことは、意図的でないかぎり、ほぼないと思われるので、このような操作をしてしまうことのないように注意しましょう。
また、解除方法は、シーン・プロパティのカメラで選択されているオブジェクト名のとなりに「×」が表示されるので、クリックして解除することができます。
アウトライナーでレンダリングが無効になっている
アウトライナーでは、オブジェクトを個別に「非表示・表示」にしたり、「選択不可・可能」を切り換えたりできる機能があります。
中には、上の画像のようにカメラアイコンをクリックすることで、「レンダリング」を無効にする機能もあり、何かの作業の中で、無効にしたまま忘れてしまうようなことがあるかもしれません。
この「レンダリングの無効・有効」で無効にしていても、画面上では表示されているので、分かりにくい場合があります。
レンダリングできない時に、合わせて確認しておきたいですね。
マテリアルにアルファ(透過)がかかっている
可能性の一つとして、ほぼありえない事ではありますが、マテリアルに「アルファ(透明度)」を「0.000」して、「ブレンド・モード」が「Alpha Blend」になっている場合、オブジェクトが透明になってしまうので、レンダリングに表示されない場合があります。
説明を読むと、ありえないと思うでしょう。しかし、まだBlenderを使い始めて、間もない方がマテリアルの設定を触っていくうちに、このようなことが起きる可能性もあります。
別のマテリアル試しに変更し、レンダリング行ってみるのも確認の一つとして取り入れてみても良いかもしれません。
個人的に思いつくレンダリングができない現象としては、以上となりますが、他にも思いがけないことで、レンダリングできないこともあるかもしれません。
そのようなことがあった際は、改めて追記していきたいと思います。