「Illustrator」グリフにスナップって何に使うの?解除方法がわからない
たまたま、Illustratorでテキストを入力して、オブジェクトを配置してレイアウトしていた時ですが、テキストを選択して、右クリックすると「グリフにスナップ」というメニューがあり、クリックすると、テキストの文字が選択状態のようになり、これはいったいなんだろう?となりました。
「グリフにスナップ」とは、テキストにのみ利用できるスナップ機能で、オブジェクトを配置する際に、文字の輪郭に沿うように、配置することができる機能です。
実際に試してみるとかなり有能なスナップ機能で、テキストとオブジェクトのレイアウトの際に、グラフィックデザインなどをされる際には、便利な機能だと感じます。
グリフにスナップさせる
テキストを入力しレイアウトが完了したら、テキストを選択したまま右クリックすると、下の画像のように、メニューが表示されます。
メニューの一番上に「グリフにスナップ」と表示されているので、クリックすると有効になります。
上の画像の「グリフにスナップ」のとなりに、[o]という文字が表示されているのがわかりますでしょうか?これは、テキストの中のどの文字に「グリフにスナップ」をするかを表しています。
入力したテキストの「o」の上で右クリックし、「グリフにスナップ」を有効にしたため、上の画像のように、「o」の文字だけ、背景が薄い青色で表示されました。
この文字が基準を基準に、スナップさせていく機能が「グリフにスナップ」と言うものになります。
グリフにスナップする際の設定
グリフにスナップする際に、どのようにスナップさせるのか設定することができます。
ツールバーにある「ウィンドウ」から「書式」にある「文字」をクリックするとウィンドウが開きます。
文字ウィンドウでは、基本的なテキストのサイズなどの変更が行える設定メニューとなっており、ウィンドウの下側に、「グリフにスナップ」と言う項目があり、さらにアイコンが並んでいます。このアイコン群がグリフのスナップ設定となっていますが、ぱっと見ではわかりにくいかもしれません。
上のアイコンは、すべての設定が有効になっている状態で、アイコンの背景が暗くなっています。無効の状態では、下の画像のように、暗くなっていません。
実は、アイコンにカーソルを重ねると、詳細な説明が表示されます。
アイコン左側から、「あ」と表示されたアイコンが2つありますが、これらは日本語フォントに対する設定となっています。
つまり、英語のテキストに対して「あ」の表示されたアイコンを有効にしても、あまり意味がないと考えて良いでしょう。
オブジェクトを動かして、スナップの基準に近づけると、下のように表示されます。
「Ax」と表示されたアイコンでは、グリフにスナップした文字の中心を基準にスナップします。
オブジェクトを基準線に近づけると、下のように表示されます。
下の二つは、個人的には理解しにくい部分で、初めて利用する方には、この設定はあまり気にしなくて良いがしています。
「Ax」と表示されたアイコンでは、グリフにスナップした文字の中心を基準にスナップします。
オブジェクトを基準線に近づけると、下のように表示されます。
下の二つは、個人的には理解しにくい部分で、初めて利用する方には、この設定はあまり気にしなくて良いがしています。
書いてあることは理解できるのですが、理解したと思った内容と一致しないため、個人的には、無視して良い気がします。
どこまでスナップ機能に依存するかにもよりますが、多少の誤差は気にしないと言う人には、そこまで必要ないかなと感じます。
スマートガイドを有効にしておく
「グリフにスナップ」を利用するにあたって、「スマートガイド」が有効になっていないと、「グリフにスナップ」を使用しても、スナップ機能によるガイドの表示がされず、スナップもされないので、注意してください。
「グリフにスナップ」を使用したい場合は、「スマートガイド」も有効にしておくことを忘れずに。
グリフにスナップを解除したい
「グリフにスナップ」を有効にしたものの、解除の仕方がわからない方もいることでしょう。
「グリフにスナップ」を解除するには、ツールバー直下にある「コントロール」に「グリフを解除」とあるので、クリックします。
また、グリフにスナップに設定した文字の上で、右クリックして、表示されるメニューの一番上にある「グリフにスナップを解除」で解除することもできます。
グリフにスナップした文字以外のところで右クリックすると、「グリフにスナップを解除」ではなく、「グリフにスナップ」と表示されるので、注意してください。