「メディバンペイント」水彩境界を追加してイラストを水彩画風にしてみたい
「Medibang Paint(メディバンペイント)」でイラストを水彩画風に色を塗りたいと思い、色々調べてみました。
「Medibang Paint」では、イラストに「水彩境界」という塗りにフチを付けることができます。
「水彩境界」というのは、絵の具などで水彩をしてみるとわかるかと思いますが、塗った色のフチに水分と絵の具が偏ったまま乾燥すると、絵の具の濃い部分が溜まり、塗りに境界線ができる事があるのですが、紙や色の濃さや水分によって、多少ことなりますが、輪郭線のようなものができます。
その輪郭線を「水彩境界」という機能を利用して、をデジタルで表現するわけです。
しかしながら、アナログの風合いに追いついてはいないと感じています。では、どうやったら、近づけるのか試してみたいと思います。
水彩境界を使用してみる
早速、「水彩境界」と言うものを使用してみようと思うのですが、いったいどうやって使用すれば良いのでしょうか。
実は、レイヤーを選択すると、下の画像のように、選択したレイヤー上に歯車のアイコンが表示され、歯車のアイコンをクリックすると、「レイヤー属性」ウィンドウが開きます。
「レイヤー属性」ウィンドウを開くと、「効果」と言う項目があるので、クリックすると「水彩境界」「水彩境界(濁り)」が表示されているので、どちらかお好みで選択します。
「水彩境界」と「水彩境界(濁り)」の違いは、良く見るとわかるのですが、「水彩境界」では、選択した色で輪郭が表示されるようになり、「水彩境界(濁り)」では、少し黒ずんだような輪郭が表示されるようになります。
水彩境界の幅を変更したい
「水彩境界」の境界線の幅を変更することができるのですが、「レイヤー属性」ウィンドウの「幅」の値を変更することで、細くしたり、太くしたりできます。
下の画像は、「水彩境界」を有効にしたもので、「効果」の「幅」の値を「1px」に変更したものと「10px」にしたものを比較してみました。
解像度が高いと「水彩境界」の輪郭線がわかりにくいですね。
わずかに線画あると言う感じです。
ぼかしのある塗りに水彩境界は付けられない
ぼかし具合によりますが、ぼかしに「水彩境界」の輪郭が付かないと思ったほうが良さそうです。もっと実際の滲んだような塗りで表現したいという欲求がある方には、やや不満に感じるかもしれません。
レイヤーを複数重ねて、テクスチャを掛けてみたり、塗りにムラを加えたりすると、若干水彩画ぽくはなりますが、どこまで求めるかによるので、色々試して、納得できる範囲を探るしかありません。
ぶっちゃけるなら、実際に水彩画やってください。というのが本音です。
画用紙などのテクスチャを重ねてみる
塗りのレイヤーの下、または上にレイヤーの「ブレンド」で「乗算」にして、複数のレイヤーで重ね塗りをしたり、レイヤーの透明度を調整したりすることで、わりと良い感じになる場合があります。
上の画像は、3つの塗りのレイヤーに「水彩境界」を追加して、それぞれレイヤーの透明度を調整し、画用紙風のテクスチャーを重ねてみたものです。
リアリティある水彩画の風合いをお求めの場合、手間が掛かるので、簡単にできるとは言い難いですね。途中でも言いましたが、水彩画風にしたいのであれば、水彩画で描いたほうが早い気もします。
興味があれば、一度試してみてください。