「GIMP」GIMPで画像の背景を透明にして透過PNGファイルを書き出す
イラストや画像をウェブサイトなどに使用する際、背景を透過させたいなど、色々な理由があると思うのですが、「GIMP」でも背景を透過させることはできます。
透過させた画像ファイルとして、PNG、GIFなどのファイル形式がありますが、品質の面で言うと、PNGが良いのかもしれません。
今回は、透過PNGファイルの書き出しまでをやってみたいと思います。
今回は参考用に、簡単に描いたイラストの画像ファイルを用意したので、そちらを例にやっていきます。
ちょっと背景を選択するのが難しい画像です。
透過したい背景を選択する
背景を透過させるには、選択ツールを使って、透過させたい場所を選択する必要があります。
下の画像のように、「ファジー選択」または、その左にある「自由選択」で背景を選択します。
選択する際、複数の個所がある場合は、「Shift」キーを押しながら、選択していくと選択範囲を増やすことができます。逆に選択を解除したい時は、「Ctrl」キーを押しながら、選択した箇所を選択します。
上の画像では、「ファジー選択」(自動選択)で「Shift」キーを押しながら、複数の個所を選択した状態です。
選択個所を削除する
選択した状態で、「Delete」キーを押すとすぐに削除できます。また「編集」から「消去」をクリックすることでも削除することができます。
さて、削除することができたでしょうか。
おかしいですね。白い背景になってしまいました。
実は、「GIMP」では、選択した箇所を削除すると背景色になってしまう場合があります。
その場合、レイヤーに「アルファチャンネル」が追加されてないと、このような症状になりますので、注意してください。
アルファチャンネルの追加で背景を透明にする
先ほどのように、「アルファチャンネル」を追加していないと「透明」になりません。「消しゴム」や「消去」で背景を消しても、「アルファチャンネル」を追加していなければ背景色が残るだけで透明にすることができません。
画像や背景を透明化するときはアルファチャンネルを追加する必要があります。
アルファチャンネルを追加するには、透明にしたいレイヤーを選択し、右クリックします。
アルファチャンネルが追加されていない場合、上の画像のように、「アルファチャンネルの追加」がアクティブになっているのでクリックします。
逆に「アルファチャンネル」が追加されていれば、以下のように「アルファチャンネルの追加」がグレーアウトになっており、「アルファチャンネルの削除」がアクティブになっています。
「アルファチャンネル」を追加したら、再度「Delete」キーで削除してみましょう。
「アルファチャンネルを追加」をクリックし、アルファチャンネルが追加されたので、以下の画像のように、透過されました。透過された場合、以下のように市松模様のような背景が表示されます。
以上のように、「GIMP」で透過させることが出来なかった場合、「アルファチャンネルの追加」されてないか確認を行うことを覚えておきましょう。
透過PNGファイルで保存する
背景を透過できたので、次は透過PNGファイルを書き出します。
「ファイル」から「エクスポート」または「名前を付けてエクスポート」をクリックします。
ファイルを保存するダイアログが表示されるので、「ファイル形式の選択」をクリックします。
ファイル形式の選択をクリックすると、ファイル形式を選択できるようになるので、「PNG画像」を選択し、「エクスポート」をクリックします。