「InDesign」テキストフレーム毎にレイアウトグリッドを表示させたい
InDesignでテキストをレイアウトする際に、「フレームグリッド」と言うものを使用すると、レイアウトの確認がしやすい場合があります。
InDesignには、「レイアウトグリッド」と言うものもありますが、ドキュメント全体のレイアウトに利用するもので、シンプルなレイアウトであれば、「レイアウトグリッド」だけで充分な場合もあります。
別の記事で、レイアウトグリッドについての記事を投稿しているので、良かったら見てください。
雑誌のようなテキストの配置が分割されたようなレイアウトの場合、ドキュメント全体よりも、テキストフレーム毎にグリッドを表示出来たら、よりレイアウトの確認使いやすいですよね。
そこで、「フレームグリッド」と言うものを使用します。
横組み・縦組みグリッドツールを使用する
テキストフレーム毎に、グリッドを表示させるには、ツールにある「横組みグリッドツール」または「縦組みグリッドツール」を使用して、テキストフレームを配置します。
上の画像にある上側のアイコンが「横組みグリッドツール」で、下側のアイコンが「縦組みグリッドツール」です。テキストを横向きに入力したい場合は「横組みグリッドツール」を使用し、縦向きに入力したい場合は「縦組みグリッドツール」を使用します。
横組みグリッドツールでフレームを配置すると、下の画像のように、「レイアウトグリッド」では薄緑色をしていましたが、「フレームグリッド」では薄青色をしています。
「縦組みグリッドツール」でフレームを配置すると、下の画像のように、塗りつぶされた「文字枠」の位置関係から、向きが異なっているのがわかるかと思います。
しかしながら、このままではただのフレームですので、テキストを入力してみます。
配置したフレームにテキストを入力する
「横組み(縦組み)グリッドツール」を使用して配置されたフレームは、テキストフレームにもなっており、ダブルクリックすることで、フレーム内にテキストを入力することができます。
上の画像のように、テキストを入力すると、1文字ずつ「文字枠」に収まっているのがわかります。
さて、ここからがちょっと問題です。
テキストサイズを変更してみたいと思います。上の画像のテキストサイズを、プロパティにある「文字」の項目で確認すると、下の画像に表示されているテキストサイズ「16Q」で表示されていたのがわかりました。
文字を見やすくするため、入力したテキストを選択し、テキストサイズを「20Q」にしてみたいと思います。
テキストサイズを「20Q」にしたところ、「文字枠」からはみ出してしまいました。
実は、フレームグリッドの書式属性のテキストサイズも、文字のテキストサイズと同様に変更しなくてはいけません。
順番を逆に、フレームグリッドのテキストサイズを先に変更しても、文字のテキストサイズを変更しなくてはいけません。共通のテキストサイズにする必要があります。
グリッド書式属性のテキストサイズを変更する
グリッドツールで配置したフレームを選択したまま、「プロパティ」にある「グリッド書式属性」にある「テキストサイズ」を変更します。
先ほど、文字のテキストサイズと同様に、「20Q」に変更しました。
文字のテキストサイズとグリッド書式属性のテキストサイズが一致したため、下の画像のように、文字枠に収まるようになりました。
上の画像では、テキストサイズが本当に一致したのか。わかりづらいとおもいますので、実際にやってみていただくのが良いでしょう。
また、注意点として、テキストサイズを一致させるだけでなく、フォントの種類も一致させておくのが良いでしょう。
上の画像のように、フォントが一致していない場合、テキストサイズが一致していても、文字のデザインが異なる場合、文字枠に収まらない場合があります。