「クリスタ」下地混色の色重ねでブラシで色塗ると面白い
クリスタ(CLIP STUDIO PAINT PRO)では、ブラシの設定に「下地混色」という機能がありますが、「色重ね」を利用して、色を塗り重ねていていくと、中々面白い色塗りができるので、オススメしようと思い、記事にしてみました。
まずは、ツールで「ブラシ」を選択して、「ツールプロパティ」にある「合成モード」を「乗算」に変更します。
「下地混色」の設定を変更してからでも構いませんが、この「合成モード」を「乗算」にしておくことで、ブラシで色を塗り重ねていくと、濃くなっていきます。
次に、「ツールプロパティ」から「下地混色」を有効にして、「色混ぜ」「にじみ」「色重ね」の3つのパターンから、「色重ね」を選択します。
上の画像のように、「下地混色」に3つのアイコンが表示されており、「色重ね」に切り替えます。
この「色重ね」を選択した状態で、一旦ブラシで色を塗ってみましょう。
「色重ね」と言うことなので、ブラシで、1ストロークずつ、数回重ねて描いてみます。
下の画像の左側の塗りは、ペンタブで1ストロークだけで描いたものです。色が重なっていません。
右側の塗りは、数回ほどのストロークで、ペンタブの板面からペン先を離しつつ、ドローイングしたものです。色が重ねっているのがわかるかと思います。また重なったところが濃くなり、続けていくと黒くなっていきます。
異なった色を塗り重ねていくと、以下のような画像にのようになり、重なりが多い部分は、黒く濃くなっていきます。
薄く塗り重ねていき、徐々に重ねる回数を増やしていくことで、マーカーで塗り重ねたような表現ができます。
注意すべきは、重ねすぎない事です。
絵の具量を変更する
「絵の具量」の設定値を「50」程度に変更し、ブラシで混ざり合うように、数回塗り重ねていくと、色が混合されやすくなります。
絵の具量が半分になることで、既に塗られた色と新しく塗る色の割合が半分ずつの色になり、グラデーションのような塗り重ねがしやすくなります。
説明だと、わかりづらいと思いますので、試しみることをオススメします。もしかしたら、理想の色塗り表現かもしれませんよ。
色延びを変更する
「色延び」の設定値を変更すると、ブラシの開始点にある色をどれくらいひっぱりながら、描画するか調整することができます。
個人的には、あまり目立った変化がないと感じていますが、変化を加えたい際に、試してみるのが良いでしょう。
「下地混色」には、「色重ね」の他に、「色混ぜ」「にじみ」と切り替えることができるので、興味があれば、そちらも試してみると良いかもしれません。
個人的には、この「色重ね」が気に入ってしまいました。