「Photoshop」Photoshopでポスタリゼーションを使ってみる

Photoshopの色調補正の一つ、「ポスタリゼーション(posterization)」を使ってみましたので説明していきます。

では、最初にポスタリゼーションって何なの?というお話からしていきたいと思います。怖がらずにどんどん使ってみましょう。


ポスタリゼーションとは

写真や印刷物などの連続的な階調(グラデーション)をもつ画像を、明暗や色彩に応じて、段階的に分けて表現することです。使用する色数を減らし、アニメ調のイラストのように表現することもできます。

昔の印刷機では、使用できる色が限られていたため、色数を減らす必要がありました。今でもそのような手法を「表現」として使うこともあります。



ポスタリゼーションを使う

Photoshopを起動し、ツールバーにある「イメージ」から「色調補正」にある「ポスタリゼーション」をクリックします。

ポスタリゼーションを選択する


ポスタリゼーションをクリックすると、以下のようなダイアログが開きます。

階調数を変更する

上の画像にある「階調数」がポスタリゼーションの説明にも述べた「色数」を示します。
色を指定することはできませんが、画像全体の色数を段階的に変化させることができます。

プレビューにチェックを入れると、画像の色調が変化するのがわかるので試してみましょう。

実際に、自分が製作したモデリングの画像に、ポスタリゼーションを使用してみました。
下へ行くほど、「階調数」を減らしています。


ポスタリゼーションの使用前


元々、アニメ調に作成したモデリングなので、わかりにくいかもしれませんが、下の画像で階調数を減らしています。

ポスタリゼーションの階調数「16」


さらに、階調数を減らすと、少々粗くなってしまいました。

ポスタリゼーションの階調数「8」


ポスタリゼーションの悪い点として、階調数を下げる際に色の境目が粗くなってしまうところです。階調数が高いほど、より境目の粗さが目立たなくなるので、悩ましいところではないでしょうか。

また、今回使用した画像は、ぼかしがかったものなので、階調数を減らした際に、肌の色あいが背景に溶け込んで、背景が赤っぽくなってしまいました。

色々考えてしまうポスタリゼーションですが、使い方によってはフィルター効果のような表現もできると思いますので、試してみてはいかがでしょうか。


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