「GIMP」手ブレ補正の数値は使い分けたほうが良いかも

GIMPでイラスト製作する際に、「手ブレ補正」を利用して、綺麗に線を引きたいと思ったので、どのくらい補正してくれるのか試してみました。


イラスト製作アプリケーションでは、お馴染みの「手ブレ補正」ですが、GIMPにも備わっていまして、どのくらい補正が掛かるのか。実際に使ってみて、試してみました。

今回は、「手ブレ補正」で2つのパターンで試してみたので、参考になればと言う思いです。
個人的には、満足のいくような手ブレ補正を得ることができない気もしていますが、多少は妥協していくしかないのかなと考えています。


手ブレ補正を設定する

GIMPでは、「ツールボックス」にある「ブラシで描画」「消しゴム」「スタンプで描画」「にじみ」の4つのツールがあり、「消しゴム」ツール以外は、長押しすることで、さらに描画ツール方法を変更することができます。


「ブラシで描画」のアイコンを長押し時に表示される「鉛筆で描画」「エアブラシで描画」でも、それぞれ「手ブレ補正」が行えます。


「スタンプで描画」のアイコンを長押し時に表示される「遠近スタンプで描画」「Healing」でも、それぞれ「手ブレ補正」が行えます。


「にじみ」のアイコンを長押し時に表示される「ぼかし」「暗室」でも、それぞれ「手ブレ補正」が行えます。


つまり、10種類のツールで、それぞれ違った「手ブレ補正」が設定できます。

今回は「ブラシで描画」ツールを選択して、「手ブレ補正の設定」を行っていきます。


「ブラシで描画」ツールを選択したまま、「ツールオプション」を開き、スクロールしていくと、下の方に「動的特性」というものがあり、その下に「手ブレ補正」があり、先頭にチェックボックスがあるので、クリックして「×」を表示させて、有効にします。


上の画像では、「手ブレ補正」の数値を上げたものが入力されていますので、参考程度にしてください。お勧めしません。

下の画像は「手ブレ補正」の数値を2つのパターンで設定し、描画してみたものです。
「手ブレ補正 品質:1 ウェイト:3.0」(最小値)で描画したものと「手ブレ補正 品質:100 ウェイト:1000」(最大値)で描画したものです。


あえて、極端な設定値で2パターンを試してみましたが、いかがでしょうか。

最大値で描画したものは、最小値と比較してわりと線が滑らかに見えますが、ドローイング中は、ゆっくり描こうとするとかなり重く感じます。描画遅延が起こります。手早く描く分には普通に掛けますが、ちょっと描きこむ程度の時には注意してください。

最小値では、ドローイングが軽いですが、細かな手ブレが描画されてしまいます。


個人的に設定した数値

あくまで個人的な設定値ですが、ドローイングの速度によって、切り替えるのが良さそうだと感じました。

ゆっくり・小さく描くのであれば、「品質:20 ウェイト:200」程度がちょうど良いかもしれません。この場合、早く・大きく描こうとすると、手ブレが起きやすいです。




早く・大きく描く場合は、「品質:50 ウェイト:700」程度が良いかなと感じています。
短いストロークでは遅延が起きてしまい、描き切ることができません。


参考になったら、幸いですが、個人的には手ブレ補正について、あまり過度な期待はしない方が良いかなと感じています。

適宜、数値を変更することに抵抗がない方なら、ドローイングの際に数値を変更しながら、描いてみることに挑戦してみてください。


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