「クリスタ」背景に画用紙のテクスチャを使用してイラストを描いてみる

イラスト製作で、もうちょっと味のあるイラストを製作したいなって思ったことはありませんか?


イラストに味って何?どういうこと?
まあ、味って言うと語弊があるのかもしれませんが、深みと言えばいいのかな?

綺麗な線、綺麗な塗りも良いのですが、線ならば、鉛筆で擦れたような線とか、塗りなら塗り斑があるとか、そういうものですね。

今回は、画用紙のような表面に絵を描きつつ、わざと線、塗りを綺麗にせずに描いてみようと言うことでやってみました。


画用紙のテクスチャを用意する

ネットで検索していると、無料のテクスチャを見つけることができます。もしくは画用紙を見つけて、スキャナや写真で取り込んでみると良いかもしれません。
画用紙を写真で取り込むのは、ちょっと難しいと思うので、スキャナがおすすめです。

用意した画用紙のテクスチャを、イラスト製作のアプリケーションで、レイヤーの一番下、つまり、背景となる位置に配置します。

サイズが小さい場合などは、大きさを調整したりしてください。

下の画像は、実際に自分が画用紙のテクスチャ画像を取り込んで、イラストを製作していた作業画面です。


上の画像は、クリスタ(CLIP STUDIO PAINT PRO)のものですが、レイヤーウィンドウを見てみると、「用紙」レイヤーの上に、画用紙のテクスチャが配置されているのがわかりますでしょうか。

この状態で、画用紙のテクスチャが配置されたレイヤーの上に、「新規レイヤー」を追加して、イラストを製作していきます。


レイヤーの合成モードを「乗算」にする

画用紙のテクスチャのレイヤーの上に、新規レイヤーを追加したら、追加したレイヤーの「合成モード」を「乗算」にします。

「乗算」に変更することで、下のレイヤーに色や線が被さるようになります。
下の画像は、わかりにくいですが、レイヤーの合成モードが「通常」の状態です。


レイヤーの合成モードを「乗算」に変更すると、テクスチャの背景に重なります。
若干、暗くなったような気がしますね。


テクスチャの凹凸となる画像が、暗いため、暗くなったように見えます。

クリスタのレイヤーについては、別の記事でも紹介しているので、良かったら見て下さい。

さて、上の画像では、塗りが擦れたような表現になっていますね。
実は、このままでは、擦れたような表現にはならず、ブラシのカスタマイズが必要になります。


ブラシを擦れたようにカスタマイズする

ブラシのカスタマイズ方法は、こちらも別の記事で紹介しています。

上の記事では、紹介しきれてない部分もあるので、この記事で擦れたような表現方法を一部紹介してみたいと思います。

擦れたような表現をすると言っても、基本的な変更方法のみとなりますので、ご了承ください。

まずは、ブラシのツールプロパティで、スパナのアイコンをクリックして、「サブツール詳細」ウィンドウを開きましょう。

下の画像をご覧いただくと「ブラシ形状」の下に「紙質」という項目があります。選択すると、下の画像のような設定画面に切り替わります。


上の画像で、「紙質」の「なし」と言う項目をクリックします。

「用紙テクスチャ素材の選択」ウィンドウが開くので、「画用紙」を選択して「OK」を押して、ウィンドウを閉じます。


上の画像では、個人的に別途取り込んだ画像もあるので、素材を選択する際は、素材の数が異なります。

「紙質」が「画用紙」になりました。この設定は、ブラシに対して、テクスチャの効果が適用されるもので、背景が画用紙になったわけではないので、注意してください。


「紙質濃度」「濃度反転」「濃度強調」を変更すると、擦れ具合を調整できます。
その他の設定は、お好みで試しながら、変更してみてください。

ちなみに、Twitch、YouTubeで、製作動画を公開しています。良かったら見てください。





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