「GIMP」ブラシ素材を登録してオリジナルのブラシを作成したい

GIMPでオリジナルのブラシを作りには、ブラシ素材を登録する必要がありますが、どのように登録すれば良いのか。実際にやってみましたので、説明してみたいと思います。


GIMPでは予めブラシ素材がいくつか登録されており、ブラシ素材を切り換えてドローイングすることができます。しかし、自分で作ったブラシ素材でドローイングしたいと考えている方もいることでしょう。

また、他のアプリケーションで使っていたブラシ素材を登録したい。または近いものを使いたいと思ったら、試してみるやり方があります。


新規レイヤーに素材を製作する

GIMPで最初からブラシ素材を作成するには、新規レイヤー(透明背景)を追加して、作成する必要があります。


透明なレイヤーを追加するには、「新しいレイヤーの追加」を行う際に「塗りつぶし色」を「透明」に設定します。


新しいレイヤーを選択したまま、キャンパス上に、ブラシ素材になる画像を描画します。


キャンパス上に、ブラシ素材を描画したら、次に「矩形選択」で、ブラシの素材となるグラフィックを囲みます。


「矩形選択」で下の画像のように選択して、


この選択で指定した範囲が「ブラシ素材」になるのですが、そのために、「可視部分のコピー」する必要があります。


「可視部分のコピー」を行う前では、「ツールオプション」でブラシのサムネイルをクリックすると「ブラシ素材の一覧」が表示され、下のが画像のように、一番上の空白の部分がありますね。ここを注目しておいてください。


さて、「可視部分のコピー」を行うと、下の画像のように、上の画像で空白だった場所に、コピーした画像が登録されます。


この状態で、ブラシ素材を変更し、使用することができるのですが、オリジナルのブラシとして、登録ができません。

そのため、次の手順でオリジナルのブラシを登録します。


ブラシ素材からオリジナルブラシにする

「ツールオプション」では、ブラシ素材の登録が確認できただけで、実際にはウィンドウにある「ドッキング可能なダイアログ」から「ブラシ」をクリックして、ブラシ・ウィンドウを開き、オリジナルのブラシを作成する必要があります。


「ブラシ」をクリックして、ブラシ・ウィンドウを開きます。
下の画像で、サムネイルの一番上の、左から二番目にある「Clipboard Mask」と書かれたアイコンを選択し、ブラシ・ウィンドウの最下部にある左から3つ目のアイコン(このブラシを複製します)をクリックします。


サムネイルの一覧にブラシ素材が複製されるので、そのブラシを元に、設定を加えていきます。最初に選択した「Clipboard Mask」のブラシ素材の名前からも察することができると思うのですが、一時的に登録されたブラシ素材です。ブラシを複製することで、サムネイルに新しくブラシが登録されます。

次に、「ウィンドウ」から「ドッキング可能なダイアログ」にある「ブラシエディター」をクリックして、ブラシエディター・ウィンドウを開きます。

ブラシエディターのサムネイルの上には、複製されたブラシ素材の名前が表示され、クリックして、名前を変更することができます。


合わせて、「動的特性エディター」などの設定も変更することで、好みのブラシにカスタマイズすることができます。

動的特性エディターについては、別の記事で説明しているので、良かったら参考にしてください。
少々、オリジナルのブラシを作成するには、面倒なイメージがありますが、一度試してみてはいかがでしょうか。

また、今回は素材をはじめから作るところから説明しましたが、他のブラシ素材の画像をコピーして、作成することもできますので、興味があれば、試してみてください。

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