「Illustrator」塗りブラシツールを知ったらイラスト描きたくなるかも?
イラスト製作であれば、IllustratorよりもPhotoshopを使用するというクリエーターが多いと、個人的には思っていますが、いかがでしょうか。
もちろんイラスト製作であれば、他にもクリスタ(CLIP STUDIO PAINT PRO)などがありますね。
さて、Illustratorでは、イラスト製作は無理なのでしょうか。
「塗りブラシツール」を知ってますか?
Illustratorを起動すると、ツールには「ブラシツール」がありますが、線の幅が一定でPhotoshopやクリスタのような筆圧を検知して、線の太さが変わることがありません。
しかし、「ブラシツール」を長押しすると、「塗りブラシツール」というちょっと変わったブラシがあります。
Illustratorでは、「線」と「塗り」の2つを同時に描画できますが、「ブラシツール」の場合、「線」だけを描画します。もちろん、あとから「塗り」を描画させることもできます。
下の画像は、「ブラシツール」「塗りブラシツール」「鉛筆ツール」で線を引いたものです。
ちなみに、上の画像では筆圧で変化するように設定したもので、設定していない場合は、他のツールと同様に一定です。
筆圧設定をすれば、Photoshopやクリスタなどで描く、線画よりも綺麗に線が引けるかもしれません。(個人によって好みがわかれます。)
ただし、注意しておくことが一つあります。
「塗りつぶしツール」は「線」ではありません。ここ重要です。
下の画像は、先ほどの参考画像を、「Ctrl + Y」でアウトライン表示したものです。
ご覧の通り、線(カラーなし)で囲まれた塗りであることがわかりますね。
当然「塗り」と書いてある通り、「塗り」で描画するツールなわけなので、ご注意ください。それでもちょっと使ってみたいという方は、次の筆圧設定をご覧ください。
「塗りブラシツール」に筆圧設定をする
筆圧の設定を行うには、ツールにある「塗りブラシツール」を選択して、ツールに表示させた後、アイコンをダブルクリックするか。
「塗りつぶしツール」を選択したまま、「プロパティ」にある「ツールオプション」をクリックします。
「塗りブラシツールオプション」のウィンドウが開くので、下の画像のように設定します。
上の画像で「サイズ」の並びに「筆圧」と書かれた箇所がありますが、初期状態では「固定」となっています。これを「筆圧」に変更します。
さらに「変位」では初期状態で「0」となっているので、「10」にします。「0~10」の値しか選べません。
設定が完了したら、「OK」を押して、早速ドローイングしてみましょう。
「塗りブラシツール」で注意すること
途中で説明したのですが、「塗りブラシツール」で注意すべきことがあります。
- 「線」ではなく「塗り」であること。
- 「線」ではないため、線の流れなどの変更に伴う位置調整がしにくい。
- 「塗りの太さ」を変更するには、ツールオプションから行う必要がある。
- 同じ色の「線」が交わる・重なる時は、一つのグラフィックとなってしまう。